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ニューリリース:ボウモア 10年 テンペスト オフィシャル バッチ5

良くも悪くも2000年代以降蒸留のボウモアらしさが良く出ているボトルだと思いました。

 

ボウモア BOWMORE 10yo OB TEMPEST BATCH 5 55.9%
FIRST FILL BOURBON CASK

香りはパッションフルーツ系のトロピカルフルーツ、パイナップル、バナナ、バニラ、磯っぽいミネラル感、ヨードもあるピート、飲むと度数のわりに滑らかな口当たりから広がる、香り同様のパッションフルーツ系のトロピカルフルーツ、少し紙っぽさと穀物感、甘味はサラリとしている、オーク、青草を噛んだようなエグ味、度数のわりにボディは軽め。

【Okay/Good】

最近リリースされた,ボウモアテンペストのバッチ5です。
テンペストはファーストフィルのバーボン樽の熟成で10年表記ですが,序盤の素晴らしさと比べるとバッチが進むごとに軽くなり紙っぽくなってくるイメージでした。

さて今回の最新のバッチ5ですが,香りの最初から近年のボウモアらしいパッションフルーツやパイナップルなどのトロピカルフルーツがしっかりと主張してきます。
バーボンカスクらしいバニラっぽさや,アイラらしい磯っぽさやヨードやピート,そして磯っぽさも好印象でした。

飲んでみると度数のわりにやや軽い印象で,香り同様のトロピカルフルーツは感じられるものの,紙っぽさや雑穀のような穀物感,そしてエグ味に引っ掛かりを感じてしまいました。

スモールバッチの時もそうでしたが,近年,特に2000年以降蒸留のオフィシャルボウモアにはこういうものが多いように思います。

自分の印象としては,90年代と2000年以降の蒸留で比べると,後者にはグレープフルーツが弱い,紙っぽい,ボディが軽いといった共通点を感じることが多いですね。
もちろん,例外といえる全く引っかかりの無い樽と出会うこともあり何度も紹介していますが,テンペストというオフィシャルを代表するカスクストレングスがここのところ連続でこの系統ですし,やはりこういう樽が多いということなのだと思います。

今回は個人的には残念な仕上がりでしたが,次のバッチ6ではどうなるか,好きな蒸留所ですし楽しみに待ちたいと思います。

 

#ボウモア (BOWMORE)

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