家で飲んだら杯が止まりません。
ラガヴーリン LAGAVULIN 12yo OB LIMITED EDITION 57.5%
bottled in 2011
・香り：
力強い香り立ち，シトラス，淡くアプリコットジャム，強いナッツ，ヨードを伴う強いピート，旨そうな魚介ダシがしっかり，力強い麦感，淡くチーズ，時間と共に凝縮したレモン，ややアーシー，しっかりとオイリーでリッチ。
・味わい：
度数のわりに刺激は最初少なくじわじわと出てくる，芳醇に広がる，凝縮したシトラス，少し粉っぽいテクスチャー，粘性も感じる，アプリコットジャム，ナッツ，淡くセロリ，刺々しさのない麦感がしっかり，麦と魚介ダシの濃い旨味成分，濃いめの甘味，柑橘の酸味，力強いピート・スモーク，しっかりブリニーでオイリー，アイラのカスクストレングスらしい力強い迫力とボディを感じる。
・余韻：
濃い旨味があり，ややオイリーで凝縮した柑橘とピートが長く残る。
・加水：
多めの加水でも崩れない。凝縮した柑橘感はより感じやすくなった。
・総評：
アイラらしい力強さと濃い味わいがあるが，荒々しさは強くなく円熟し始めている雰囲気がある。
意外なほど凝縮した柑橘感があり，また，粘性やアプリコットジャムなどスタンダードの16年を思わせる要素も感じられ，麦の旨み，ダシの旨みも強い。
かといってしつこい味ではなくナチュラルな旨みであるためか，飲み飽きせず次々と杯を重ねたくなる。
【Very Good】
ラガヴーリンのオフィシャル12年リミテッドエディション。2011年ボトリング。
カスクストレングスで毎年別のバッチとしてボトリングされています。
この2011年ボトリングは有楽町で飲んで非常に美味しく，当時まだ市場にも残っていたため何本か購入して家で飲みました。
上記のとおりハウススタイルも感じる非常に旨いモルトで，とってつけたようなフレーバーもなくナチュラルであり，飲み飽きしないためか飲み始めると毎回大量に飲んでしまい，実は現在自宅では3本目が終わりそうです。(笑)
自分の好みの丁度良いところにおさまるのか，飲み始めると真剣に掘り下げてテイスティングするより深く考えずどんどん飲みたくなってしまい，ボトル買いしてからは今までテイスティングノートを書いていませんでした。
しかしそろそろちゃんと向き合わなくてはと思い，真剣に飲んでみました。
まず，ラガヴーリンらしい粘性を伴うアプリコットジャム感もあるのですが，私の好きなラフロイグやカリラで感じることの多い凝縮して粉っぽくなった柑橘感が結構しっかりめに感じられました。
麦の旨みがあり，魚介の旨みがあり，アイラのカスクストレングスらしい潮やピートの迫力，重厚な厚みも感じました。
若いモルトらしい麦の旨みに溢れており，全体に若さを感じるフレッシュなニュアンスもあるのですが，かといって刺々しさは無く全体にしっかりと丸みを感じるモルトです。数年の瓶熟も多少は影響しているのかもしれません。
そしてしつこいですがとにかくナチュラルな美味しさで飲み飽きしないアイラモルトで，このボトルは自分としては家に何本あっても困らないタイプです。
#ラガヴーリン (LAGAVULIN)