結構ピーティなリンクウッドだと思いました。
リンクウッド LINKWOOD 1984-1995 MOON IMPORT DE VIRIS ILLUSTRIBUS 50%
one of 750 bottles
香りは最初ややこもっている、良いオールド感、ホコリとしっとりした麦、淡くアプリコットジャム、紅茶、植物感、奧から淡いピート、飲むと芳醇に広がる、ジワジワヒリヒリとスパイシー、アプリコットジャムの甘味、甘酸っぱさ、舌にしみ込む麦の旨み、意外にタールやピートが強め、そして後半にオイル。
【Good/Very Good】
ムーンインポートのDE VIRIS ILLUSTRIBUSというシリーズからリンクウッド1984-1995,およそ11年の熟成です。
ボトリングから約20年が経過していますが,わりと自分好みのオールド感が感じられて個人的には飲み頃な気がします。
香りには短熟らしい迫力のある麦感が残っており,ジャムや紅茶,そしてピートも淡く感じました。
飲んでみるとしっかりと芳醇に広がり,短熟らしいスパイシーな口当たりからしみ込むような麦の旨みに移行していきます。
瓶熟影響なのか,思いのほかこなれたようなジャム系の甘味と甘酸っぱさは心地良く,意外と強いピートには少々驚きました。
とても美味しかったのですが,短熟のニュアンスとオールド感,瓶熟で出てきたと思われる要素,そして意外なピートと,飲んでいて理解するのに若干難渋したモルトでした。
こういう,次々と想定外の要素が顔を出してくるモルトは,いつもの手順でテイスティングしようとしてもうまくいかないですね。
でもこういうボトルと出会うと,ちょっとテンションが上がりますね。
#リンクウッド (LINKWOOD)