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自宅テイスティング:ボウモア 1990-2013 22年 ウィルソン&モーガン #3321-3350

面白いシェリー系ボウモア。クセになります。

 

ボウモア BOWMORE 1990-2013 22yo WILSON & MORGAN #3321-3350 46.8%
PX SHERRY FINISH

・香り:
濃いシェリーの非常に甘い香り,黒糖かりんとう,カラメルソース,ベリーを含むミックスジャム,ドライフルーツ,みたらしのたれ,強くハーブとコーヒー,やや硫黄やしょうゆ,バーベキューの肉,ヨードを伴うピートもしっかり,濃厚でリッチ。

・味わい:
どろりとした口当たり,刺激は強くない,濃厚で粘性のあるテクスチャー,強いハーブ,黒糖,硫黄,ベリーを含む煮込んだフルーツやカラメルソースの甘味,濃すぎて少しベタつく甘味だが,タンニンの良い渋味が引き締める,焦げ感強め,リッチ,ピートもしっかりある。
厚いボディ。独特のクセが後を引く。

・余韻:
サルファリーも伴うがハーブと濃い甘味が長く残る。

・加水:
崩れない。独特の後を引く感じも残る。

・総評:
PXシェリーが非常に強く効いており,香りも味わいも非常に甘い。
甘いハーブ系リキュールに近いような独特のニュアンスが印象的。
90年代ボウモアらしいトロピカル感はほとんど感じないが,迫力のあるピートも感じられ,旨味とアイラモルトらしい迫力もある。
サルファリーもあるのだが独特のクセを感じ,後を引く面白いモルト。

【Good/Very Good, Interesting】

ウィルソン&モーガンのニューリリース,ボウモア1990,22年熟成。
ペドロヒメネスカスクでフィニッシュされています。
以前BARで飲んだ際に記事にもして,自分でも買ってしまいました。

PXカスクがかなり強く出たボトルで,ボウモアらしいトロピカルフルーツはそれにマスクされているのかほぼ感じませんが,樽由来と思われる強い甘みと濃厚で多彩な成分が充実しています。

そして何よりサルファリーとシェリー感,そしてピート感が絡み合う不思議なクセがあり,やや平坦で強すぎる甘味があって飲み飽きしそうな系統でありながら,クセのためか次の1杯が欲しくなります。

言い方は悪いかもしれませんが下品な旨さという印象で,B級グルメ的なボウモアという感じです。
 

#ボウモア (BOWMORE)

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