いわゆる「グリーンファークラス」といわれるボトルです。
グレンファークラス GLENFARCLAS 1970-1998 27yo SMWS 1.81 55.6%
不思議な香り、セロリやパセリなどを含む野菜ジュースやハーブ、黒糖、熟して腐りかけたアプリコットなどのフルーツ、リッチ、不思議な陶酔感、飲むとアプリコットティー、ブドウ感あり、奥から穏やかな麦、少しべっこうあめっぽさのある甘味も濃厚でコクあり、オークの渋味、フルーツと麦のバランスのとれた旨味、後半スパイシー、余韻にもセロリなどハーブ。
【Very Good, Interesting】
スコッチモルトウイスキーソサエティからグレンファークラス1970、27年熟成。
その色からグリーンファークラスと言われていたボトルです。
どうしてこんな色になったのかは不明のようですが、シェリーカスクという話やラムカスクという話が出ていたように思います。
かなり美味しいモルトなのですが、なんと言うか型にはまらない不思議な香り・味わいで、表現するのが非常に難しいフレーバー構成でした。以前に飲んだ時にも評価困難としていましたが、今回改めて飲んでもどこが美味しいのかうまく説明できません。(笑)
セロリっぽさを含む野菜やハーブっぽいニュアンスや腐りかけたようなフルーツ感などが特徴的と感じ、他にも一応いろいろコメントを書いてみましたが、なんだかイマイチしっくりきません。
テイスティングに難渋したため、今回はいろいろ考えました。
ウイスキーのテイスティングの時に普段は無意識にしていることだと思うですが、私はシェリーカスク、バーボンカスク、プレーンカスク、また短熟、長熟、加水、カスクストレングスなどなど、それぞれにおいて典型的なものに対する表現というのが自分の中にあって、それらを当てはめたり、それらとの差をとらえたりしながらテイスティングノートを書いているように思います。
何年もやっていると無意識にできる部分が多くなり、そのためわりと早いペースでテイスティングできたりするのですが、今回のボトルのように経験の無い要素を多く含むものに出会うと、ベースに使う典型的なパターンの中にピンと来るものがなく、最初の分類でつまづくためかテイスティングコメントがすらすらと出てきません。
今回のボトルにおいて、いつもの調子でテイスティングできない理由を悶々と考えてしまったのですが、上記のように自分が普段どうやってテイスティングしているかを逆に考える機会になりました。
#グレンファークラス (GLENFARCLAS) #考えたこと