SBTの出題ボトル収集の際に出題者の方が前哨戦として挑戦状的なサンプルを同梱してくださることが多く、楽しませていただいております。
今回の前哨戦は、goblinさんの出題です。
(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)
香り:
強く無骨な麦感、プラム、オレンジ、アプリコット、少しオールド感、樹液、蜂蜜、バニラ、オイル、紅茶。
味わい:
飲んでも心地良い重厚な麦、アプリコットティー、オイル、蜂蜜やべっこう飴のようなコクのある甘さ、とにかく麦の旨みが濃厚、ややスパイシー、パワフルでリッチ。余韻もややオイリーで長い。
総評:
素朴ではあるが非常にリッチで厚みのある麦感とその旨みがあり、麦は強いが若さは感じない。美味しいオードに近い印象の味わい。非常に旨い。無骨で厚みがありオイリーなモルトとして、プルトニーやクライヌリッシュも考えたが、オードほどピンとこなかった。
【VG】
予想:
①グレンオード、②プルトニー、③クライヌリッシュ
1970年代蒸留。30年程度の熟成。52%
樽はヴァッティングだろうか。オフィシャルの長熟カスクストレングスボトルの可能性。
以上のようなテイスティングと予想でしたが、
正解は・・・、
Slim Cowell's personal selection VIII 1970-1994 59.7%
ハンブルグのカレドニアンハウスというセレクトショップ?スーパー?向けのボトルだそうです。私は全く知りませんでした。
蒸留所の記載はないのですが、ここが詰めたその他のハイランドのボトルが全てグレンギリーなので、このボトルも恐らくグレンギリーだろうということです。
非常に好みの味わいで、オフィシャルのオード28年をさらに美味しくしたような印象でした。
この年代のグレンギリーであれば、もっとはっきりしたピートがありそうなもんですが、それが感じられず、イマイチ納得のいかない部分もありますね。
ただ、しつこいですがかなり好きなモルトだったので、今度機会があればもう1杯いただいて改めてじっくりテイスティングさせてもらいたいと思います。
相変わらずgoblinさんは珍しい海外のボトルにも詳しいですね。
激旨サンプルをありがとうございました。
#グレンギリー (GLENGARIOCH) #SBT