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これまでのテイスティングノート42:ブルイックラディ 1992-2010 18年 オフィシャル ヴァリンチ “イタリアンジョブ” #012

 

ブルイックラディ BRUICHLADDICH 1992-2010 18yo OB Valinch “ITALIAN JOB” CASK No.012 50.9%
one of 400 bottles

(開栓半年後)

・香り
アメリカンチェリー、アプリコット、ベリージャム、カラメル、チョコレート、まったり甘い、甘い香りの奥にほど良く麦感あり、ヴァニラや青リンゴなどバーボン感も奥にある、時間とともにバーボン感が強まる、樽のウッディネスあり。

・味わい
カラメルソースのまったりした甘さからややスパイシーになる、若干の若さを感じる麦感も主張、ワイン樽特有の後半のベタッとした甘さがあるが、ほど良い樽のウッディネスと渋味で舌が引き締められて深みを感じ、ベタッとしたまま終わらない。ミディアムボディ。

・余韻
甘味とそれを引き締めるウッディネスと渋味が残る。悪くない。

・加水
急に若いニュアンスが前面に出る。味わいも単調な甘味ばかり気になりイマイチ。

・総評
ベタッとしたワイン樽の甘さが渋味でうまくマスクされており、良いシェリー樽のようなニュアンスを持つモルト。ワイン樽フィニッシュとわかって飲むと、ワイン樽とバーボンバレルのニュアンスを分けて認識できるのが面白い。ワイン樽にもちょっぴり未来を感じる1本。

【Good/Very Good】

〈2012/7/12 whiskylinkに公開〉

2012/9/30  追記:
自分が新婚旅行でアイラ島に行った時に蒸留所で手詰めしたボトル。
whiskylinkのSBT(ブラインドテイスティングイベント)で出題させていただき、かなり興味深い検討ができました。(詳細はこちらを参照してください。)
シェリーと予想された方がほとんどで、上手く使えばワイン樽でも良いシェリー樽のようなモルトが作れることを実感しました。

※これで、whiskylinkからの記事の移行はおしまいです。

 
 

#ブルイックラディ (BRUICHLADDICH)

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