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WMクライヌリッシュ1998-2010(12年)

William Maxwell
Shieldaig
CLYNELISH
(クライヌリッシュ1998)

700ml 58.7%
Aged 12 years
Distilled: 1998
Bottled: 2010
Cask No: 3722
Bottle No: 132

価格:6500円前後
オススメ度(5)
☆☆☆☆☆

香り:グレープフルーツやレモンの皮のニュアンスに、潮やピートスモーク。
やや溶剤のようでもあり、香りは刺激的で荒さを感じる。ほのかに乾いた麦も裏に。
クライヌリッシュに対するイメージにもよるが、これは意外なフレーバー。

味:オイリーな口あたり。蜂蜜系の甘さから少し木のえぐみ、序盤は若いモルトの植物質な印象もある。
中間は香り同様にビターなグレープフルーツ、麦芽質、余韻に向かってピートが存在感を出してきて、
それまでのフレーバーを上塗りしていく。ビターで程よくドライ、余韻は中程度。
フレーバーそのものの芯はしっかりしており、飲み応えは十分。

コメント:BURNSにて。ウィリアム・マックスウェル社がフランス向けに作ったブランド、シールダイグ・コレクションのクライヌリッシュ。
クライヌリッシュといえば、若干オイリーでフルーティー、リンゴと香水感、そしてスパイシーというのが私の印象だったのですが、
このボトルはその印象とは方向性が違い、意外性を強く感じた一本。
ピーティーでヨードは無いですが、どっちかといえばアイラよりの傾向、これはブラインドで出されたらクライヌリッシュとはわからないなー。

その意外性がプラスに働くモノもあれば、働かないモノもあり、個人的には後者にあたる一本です。
余韻にかけて出てくるピート感はバランス良く、光るものも感じるのですが・・・どこか・・・どこか違う。

とまぁネガティブじみたことを書いてしまいましたが、この辺は個人個々の好みの問題だと思います。
値段で考えれば、若いモルトですが6000円台シングルカスクでこのクオリティは、現行品の中では余裕の合格点。
ピート系のクライヌリッシュ(ブローラとは全く違います)が好きな方なら、来るものがあるかもしれません。

~~シールダイグ・コレクションについて(引用文献)~~

「シールダイグ・コレクション」とは、「ザ・ピーター・J・ラッセル・グループ」傘下の
「ウィリアム・マックスウェル社」がフランス市場向けに作ったブランド。エジンバラ近郊に本拠を構え、
豊富な在庫から選ばれた質の高いボトリングを行っている。ブランド名となっている。
「シールダイグ」とは、西ハイランドにある小さな漁村の名前。
なお、「ザ・ピーター・J・ラッセル・グループ」には、「グレンゴイン蒸留所」を所有し
「グレンファークラス」の総代理店でもある「イアン・マクラウド社」がある。

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#クライヌリッシュ

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