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初めてブレンド体験に参加した時のこと

たまたま,夏休みに書棚を片づけていたら,サントリー山崎蒸溜所のブレンド体験の広告記事のコピーがでてきました.DIME (2001/5/17),サライ(2001/5/17),週間ポスト (2001/5/4・11) 各誌です.

2001年の3月末ですから今から8年以上前のことですが.小学館の読者向けイベントのブレンド体験会 が開催されたのです.私は,たまたまそのイベントに応募し,moruco と共に蒸溜所へと出かけたのでした.

最初にサントリーが消費者向けのブレンド作りの体験イベントである「ブレンド工房」を企画していて,それを各誌で広告するために,読者参加型の広告記事を作るためのブレンド体験会だとの説明を受けました.
参加者は24名で4名毎のグループに分かれ,各グループにブレンダーさんが一人づつアドバイス役としてついて頂き,チーフブレンダー氏が全体の講師を務める形でセミナーが始まりました.なお,それだけ多人数のブレンダーさんが対応するのも、今回だけということでした.また,雑誌の取材ですからカメラマンや記者の方達も来られていました.

最初に参加者の自己紹介を聞いてびっくり,遠方からこられている方が少なくなかったからです.
工場見学のあと,まずはブレンド講義で,原酒の説明やティスティングの方法,ブレンドのコツ等を教えて頂き,その後マイブレンド作りへ.

最初に造りたいブレンデッドのイメージを膨らませて名前を付けるところからスタートでした.私は「クリスマスツリー」,morucoは「ナイトキャップ」だったような気がします.続いて,ブレンドに取り組みます.最初に表に比率を書き込んでその通りに混ぜてみて味見.なんだか違う・・・・.ブレンダーさんにアドバイスを頂きながら,比率を修正し,再度ブレンドして味見・・・その繰り返しで時間切れまで.
出来上がると全参加者のブレンド作品をチーフブレンダー氏が一つ一つ味見して丁寧に講評を.私のは,やはりネーミングからくるイメージと味が異なるという指摘だったような・・・(笑),今から思えば,スモーキーなモルト原酒の比率が少し高すぎたんだと思います.

その後は,ブレンダーの皆様を交えて懇親会.私は当時は白州ばかり飲んでいた頃なので,白州担当のブレンダーの方に色々と話を伺ったりしてました.
その日のマイウイスキーは 750 ml のボトルに詰めて持って帰ることが出来ました.少しづつ楽しんでましたが,その年のうちに空き瓶になってしまいました.

当時の私は,あまりウイスキーには詳しくなくて,例えばシングルモルトなどは樽から出してそのまま瓶詰めしているのだと勘違いしていたくらいで,味を保つために何樽もの原酒を混ぜ合わせているなんて事をブレンダーさんから伺って驚いたものです.
また,他の参加者の方の中には遠方からも来られているということを知り,ウイスキーのイベントのために遠路はるばるやってくるなんて,なにか少し変な人なんじゃないかと感じたものです.(今では私も,その当時感じた 変な人 になってますが)

このイベントにたまたま参加したことが,その後ウイスキーについてもっと知ってみたいと思うようになった契機の一つであることは間違いないです.このイベントの時に参加者に配られたサントリーの WHISKY BOOK と お土産として一人一冊づつ小学館からプレゼントして頂いた ブレンデッドスコッチ大全 とが私にとって最初のウィスキーに関する書籍となりました.

今回書棚から出てきたこのコピーですが,そもそも我々の体験会の広告記事がどの雑誌のどの号に載るかは我々には知らされてなかったため,後日出版社に連絡して掲載記事を送って頂くようにお願いしてご送付頂いたものです.
DIMEと週刊ポストには私も写っている集合写真が掲載されてます.
久しぶりにコレを見て,当時のことを懐かしく思い出したので,ちょこっと記事にしてみました.

余談ながら,このときにお世話になったサントリーのチーフブレンダー様から今年の正月に届いた年賀状には,今年でご定年だと書いてました.
あの時からずいぶん時が経ったと実感します.

#イベント

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