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余市 2009年2月

先週の土曜日は大雪の降る中、余市蒸溜所へ。

現在、販売中の原酒の試飲を楽しんできました.毎年のことですが、やはり楽しみです.昨年の記事はこれ。その前の年は,1月がこの記事で5月がの記事です.

蒸溜所につくと、真っ先に試飲コーナーへ。試飲を楽しんでいると、余市蒸溜所を初めて訪問した時以来お世話になっている北海道ニッカサービスの方とたまたま再会することが出来ました。いろいろ話を伺ってると、部署が変わったとのこと。私の方も昨秋に会社名が変わってますので、新たに名刺を交換しましたが、頂戴した新しい名刺には博物館の館長と書いてありました.
お忙しいにもかかわらず、この後の試飲と、おみやげ物買いにはずっとつきあって頂けました。

年代別から。
余市 5年  樽番号No405411 (500ml瓶 180ml瓶共に同じ)  64度(活性樽) 
香り 未熟香の中に甘いお菓子 飲み口やわらかい後味甘い麦汁かと思うと若い桃か青い林檎

余市 10年 樽番号407748  (500ml瓶 180ml瓶共に同じ) 62度(新樽) 
香り ミントバニラ 飲み口ドライ後味 焼き菓子のような柔らかいバニラ

余市15年 樽番号235185 63度(バーボン樽) 500ml瓶
ちょっと前まではシェリー樽だったそうですが、最近バーボン樽の商品に切り替わったとのこと。
香り 甘めのバニラ 飲み口ドライ 後味ウッディ&バニリックにドライを足したような味 余市らしい
(180mlは樽番違い、アルコール度数、樽タイプ同じですが、試飲できてません)
  
余市20年 樽番号250981 56度(活性樽) 500ml瓶
香り 甘い花のような香り、日本酒の大吟醸のような風に思いました.
飲み口ソフト後味柔らかい焼き菓子でも華やか
(180mlは樽番違い、アルコール度数、樽タイプ同じですが、試飲できてません)  

余市25年 樽番号404186 (500ml瓶 180ml瓶共に同じ) 52度(シェリー)
紹興酒のような香り 飲み口 シェリー独特の重み 後味 ドライ&カカオ&ゴム 
ニッカの方によるとニッカのブレンダーが絶賛 ここ近年一番の出来とのこと
確かに,値段を気にしなければすばらしい出来であるとは思います.
一方で私の個人的な印象では,ちょっとシェリーが強すぎるようにも感じました.
最近、重いシェリーがちょっとしんどく感じるからかもしれません。

年代別の印象では、私は20年がベスト
moruco は 15年と5年がお気に入りだったみたい.

つづいてタイプ別ですが,すでに皆様が記事にしておられるとおり、タイプ別原酒がシングルカスクからシングルモルトへと変わっています.
館長様に伺った話では、試飲しておいしいと思って買ったけれど、それと買ったのとで味が違うというクレームが結構多いということや、味のタイプを謳って販売しているものがそのときそのときで違う味になるのは良くないのではないかという判断があったのだそうです。
個人的には少し残念です.毎年味が違うからこそ、「去年はウッディ&バニリックが良かったけれど今年はシェリー&スゥイートがいい」などと楽しめたのですが、これからはそれが出来なくなりますね。
ということで、味見の方も少し手抜き加減(笑)です。

シェリー&スイート 度数55度 甘さがあって、飲み易い味 
ウッディ&バニリック 度数55度  バニラの香り 甘さ 去年までのカスクに比べると少し物足りなさあり.
ピーティ&ソルティ 度数55度  ピーティな香り ソルティな味わい、非常にわかり易い味わいになっている。

個人的には,ウッディ&バニリック の系統の味が好みなのですが、上述の通りそれを少し物足りなく感じたのに対し、ピーティ&ソルティが特徴がはっきり出ていて、いいのではないかなぁという印象を持ちました.

最後に個人的に嬉しいのは、アップルブランデーの復活です。
ずっと前に初めて訪れた時にアップルブランデーを飲んで,凄くおいしいと思って当時の角形の瓶にはいった500mlを買って帰ったのを思い出しました。そのときのモノは飲み干して空になってますがいまだに部屋に飾ってます。
アルコール度数は40度。これも、伺った話によると、弘前蒸留所で蒸留して余市で貯蔵した品物
今回のを飲んだ印象は、カルバドスよりウィスキーっぽい感じがします。美味しいですが、余韻が少し短いように感じました。

今回も、楽しく過ごすことが出来ました。
ただ、その後は大雪の影響で飛行機の欠航があったりして大変でした(笑)

#蒸留所見学

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