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笛吹郷 Vintage1983

先週,とあるバーで開催された試飲会に行こうとして,morucoと待ち合わせをしたときのこと.morucoがおもむろに鞄から,一本のウィスキーボトルを取り出しました.

一体何がと思ってみてみると,モンデ酒造のシングルモルトウイスキー,笛吹郷 Vintage1983 です.当然の事ながら,ウスケバ随一のジャパニーズ通のこの方はすでに記事ににされてます.

なんでも,スーパーに買い物に出かけたら,売ってたので買ってきたんだとか.こんなのがスーパーで・・・?
結局,その日はバーに持ち込んでみんなで味見することに.

まず香ってみて,感じたのは畳ですね.まっさらの畳の藺草の臭いです.後味は,これが,草です.青い草って感じでしょうか.
味覚は,全体的に辛い味がします,あとは何でしょうか,ケミカルな雰囲気を感じます.うまく表現できません.

そのとき,一緒に味見した方は,「新築の木造住宅に入ったとき」という表現.
う~ん,真新しい畳の香りと,壁面の建材から出る香りが混ざった雰囲気という意味では,まさに的を射た表現かもしれません.

暫く,試飲会で雑談していて,グラスに注いだままおきっぱなしになっていたのを,後で飲んでみると,今度は香りがクリームになってました.但し,このときには余韻が凄く短くなってます.

ところで,この笛吹郷 Vintage1983ですが,先週神戸のバーでも見たんですよねぇ.で,気づいたことが一つ.裏のラベルの瓶詰者が違ってました.でも,ラベル最下段の CD 36895 など,他の表示は(容量を除いて)同じでした.

ところで,1983年というと,日本国内でウィスキーの消費が約38万キロリットルと,最高を記録した年.この年をピークにウィスキー消費は減少に転じてます.この笛吹郷 Vintage1983を仕込んだ時は,まだまだウィスキー消費が延びると考えて,原酒を仕込んでいたのでしょうか.この原酒はどういうブレンドに使われる予定だったのでしょうか.

#購入・所有ボトル

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