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日本近代画家の絶筆展

ウィスキー関係ないネタですが、強い印象を受けたので長文アップですっ(^^ゞ
携帯から更新ですっ!

先日、兵庫県立美術館で開催されている「日本近代画家の絶筆」展に行ってきました。
3館合同の企画展で、兵庫県立美術館での会期は7月8日(日)まで。
(他2館は後述します)

日本近代画家の「絶筆」100点を集め、その生涯、死の物語と共に紹介するという、非常に独創的で興味深い企画展でした。

「絶筆」とは、基本的には亡くなった画家が生前に最後に描いた作品のことを言いますが、用語の使用者によりブレがあり、厳密な定義は難しくなっています。
この企画展における「絶筆」の定義や、作品を収集する基準は、ここでは記述しません。
(展覧会場では、きちんと説明パネルが展示されています。)

ところで、日本近代画家を100名もの作品を、ちらりとでも、ご覧になったことはあるでしょうか。
私はよほど著名な方しか、名前は記憶していませんし、100名もの作品を印刷物ででも見たことがあるかすら、自信はありません。
ですから、ほとんどの画家とは「絶筆」が初対面となるわけです。

生命の尽きる直前に描かれた「絶筆」。
正直に言って、絵画作品としては評価しづらい作品もありました。
しかし、「痛い」。
作品から生命の「痛み」が伝わってくるのです。
苦痛ではなく、生命が死に際する「痛み」を。
死期を知っていた画家もいれば、そうでない画家もいます。
しかし、色彩や造形を感じるの心は肉体に宿っているのです。
我知らずとも画家の肉体は死期を自覚していたはずです。
そして、それが作品に現れている。

画家の「痛み」は、私のなかの微かな「痛み」と共感し、画家と私は同じ人間であり、作品の後ろには人間の命があり生活があるということをひしひしと訴えかけてきました。
「絶筆」のみをこれだけまとめて鑑賞したことにより、この思いを得られたのでしょう。

この展覧会はこれだけでも充分な収穫でしたが、「絶筆」が初対面となった画家たちの作品に対する興味を起こしてくれた点も、私にとっての大きな収穫となりました。

なお、兵庫県立美術館と合同企画を行った2館の会期は以下のとおりです。
松本市美術館 7月13日〜8月19日
富山県立水墨美術館 8月24日〜9月30日

以上!

あ〜っ、親指ツリかけました〜(^_^;)
PCなら通常の3倍で打てるのに〜!

チャンチャン♪

#文化芸術方面

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