先日、当店では・・・というより、この街では珍しい外人さんが7名で来店、席は空いていたので皆さんカウンターに座った。
おー! 都町の“バー・B”みたいやん!
その中の一人(女性)は以前に来店したことがあったが、当店を覚えていて来てくれたのだろう。ちょっと嬉しかった!(カワイイ子だったし!^_^;)
しかし、15年以上のバーテンダー歴の中でカウンターが外人さんで埋まったことは1度も無い! かなりの緊張感が走った。何を注文されるのだろう!?
英語で注文されたらどうしよう。
「あの~、すいません。いいですか?」
・・・あらっ、日本語が達者であった! 皆さん、スラスラと日本語で注文。
男性1:「“トム・コリンズ”をください。私の名前は“トム・コリンズ”です。」
店主:「エー!そうなんですか! かしこまりました。」 ホーホー!自分の名前と同じカクテルを飲めるなんて、そうはいないよ!
女性1:「“ブラック・ルシアン”をコーラで割って、それにギネスを浮かべてください。」
店主:「エッ???なっ何?“ブラック・ルシアン”をコーラで割って、ギネスをフロートですか?」・・・何処でそんなん覚えたんじゃー! でも、後で作って飲んでみたら、意外に美味しかった!(~_~;)
女性2、3、4:「テキーラ・サンライズをください。」
店主:「かしこまりました。」 複雑じゃなくてよかった! (^_^;)
男性2:「ジン・トニックください。」
店主:「はい、かしこまりました」 意外と普通。チョット拍子抜け・・・
女性5:「お水ください」
店主:「か・・・かしこまりました。」 いきなり水だけですか・・・まぁいいけど
それから1時間半ほど英語でのお喋りが始まるのだが、皆さん機関銃のように喋る喋る! その間、おかわりは二人だけ。いやいや、お水のおかわりが沢山あった!
しかし、言葉が理解できないというのはつまらない。これだけ、英語が飛び交っているのに、聞いたことのある単語が時々あるだけとは・・・
ひょっとしたら、海外旅行のチャンスもあるかと、独学で英会話を勉強しかけたことはあったが、中途半端でやめてしまった。 なんてこった!
情けなくてやるせない気持ちと、理解できない言葉が飛び交う時間に疲れ、少々ぐったりしてきた。
時刻が閉店時間の午前2時半に近づいた頃、「すいませんチェックしてください。」
一人ずつ会計。さすがに日本人のように“割り勘”なんてことにはならない。
その後、日本人(普通に)のお客さんが入ったが、日本語が聞けることがこんなに「ホッ」としたことはない。でも、異国の雰囲気が楽しめたのも確か。
次回は英単語のひとつも喋ってやろうかと、再び英会話の本を引っ張り出した。
#BAR