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まだまだ放心状態で。。。

   

まだまだ放心状態で。。。 


今日のVol.7で、イベントの音声録画も完結いたしました。

ところがまだまだ当の本人が放心状態で、総括するには程遠い心持ちです。

このブログを公開し始めてそろそろ1年が経とうとしていますが、日々たくさんの方々に御覧頂いて、また自らもたくさんの方のサイトやお話を聞くことができるようになりました。

ウイスキーの楽しみ方というのはたくさんあると思うのですが、私はもう「美味しいお酒に数多く出会いたい」という一心でこれまで過ごしてきました。

ある時点までは、自分だけが飲んだことがあるだとか、数少ないうちの1人だとかいう環境で満足してしまっていましたが、だんだんそこに飽きたらなくなり、文章を書くようになり、さらにはイベントを企画させていただくまでになりました。

自分だけではなく、少しでも多くの人と一緒に、喜びと時間を共有したいという気持ちが強くなってきたからです。

自分ひとりで絶賛していても、文章を書いても、相手がそのボトルにどのような状態で出会うのか、本心でどう思うかは一緒にいなければ実際のところわからないからです。

しかしながら、これがBARであれば、最終的には個人の好みであって、その嗜好性は深く追求しないことがマナーでもあります。

一方その場の雰囲気によっては、悪酔いからか、否定的な意見がエスカレートしてしまい一刀両断的に自分の好みのボトルが切って捨てられることもあります。

私からすると1993のボウモアなんてそんな感じでした。

私自身はすごくいいと思ったんですけど、たいしたことないという意見を真正面からぶつけられたり、オークションで転売する人が現れたりで、「なんで酒を褒めて嫌な思いをしなきゃいけないのか?」

理不尽な気持ちで、相当ウイスキーに対するモチベーションが下がりました。

そんななかボウモアのブーケットが、私の手元にやって来ました。

悩みに悩んで、ある日接見し、私は自分の考えが間違っていないことに自信が持てました。

1本1本それは至らない所はあります。だけど至らないところを探すぐらいだったら、良いところを探すべきだし、至らないところだらけのボトルを敢えて取り上げるなと。

事細かく酒のクレームを声高に言う人は、そもそもなんでそんな嫌な思いをしながら飲んでいるんだろうと、まずいから飲めないと何故店側に言わないのか不思議でしょうがないのです。

もちろん今回はそういう思いを参加者の方にさせるわけには行かず、自ら事前に状態を確かめて、または同時に入手した他のボトルで確認済みのモノだけを提供しました。

これはバーテンダーさんが行う仕事と同じだと思います。

また今回のイベントで採用したのですが、結婚式の新郎が使うような「ウエストボトル」を参加者全員に配りました。

BARでは自分に合わなくても、なんとなく捨てられない雰囲気なら、捨てるのではなくボトルに集めて「ヴァッティング」して持って帰ればそれはそれで楽しいですし、合わないものを無理に飲んで非難することにエネルギーを使う必要がなくなります。

これは偶然の産物ですが、福島県のいわき市という辺境が会場だったため、そこまで貴重な時間をかけてきてくださる方にお酒が嫌いな人はいなかったということ。むしろお酒が好きで楽しみたいというモチベーションがとても高い方ばかりが集まってくれました。

そして録画をして、問題がなければ公開したいという前提も、良好な緊張感を生んでくれたかも知れません。

今回のイベントを通じて、家飲み、BAR飲みというスタイルに、「みんな飲み」が加わり、自由な発言と共にマイクを使って順番に丁寧なコメントを述べる機会を設定したことで、参加者全員に前向きな思考を促すことが出来たのではないかとそう思いました。

ウイスキーについて教えを請うようなスタイルから脱却して、もっとエンターテイメントにしたいと思いますし、ブログという媒体の枠から飛び出して、その良さを共有するためなら何でもチャレンジしたいなとそう思わせてくれました。今後もこの座談方式を昇華させて、回数を重ねて行きたいと思います。

そんな中で今回は私の司会進行だったのですが、それも少しズルイ立場かもしれません。いち参加者としても発言ができるために、インタビュアー役、そしてサーブを気持よく行うための役割を担う人が必要だなと感じました。プロ、アマ問わずこういった役割に興味があってご協力いただける方はぜひ御連絡いただきたいと思います。

特に飲み手として素晴らしいお考えをお持ちの方への対談方式の企画を時々当ブログで取り上げていきたいと思っています。

また、今回は参加者の方々がレポートを書いていただけてとても内容が素晴らしく、感謝しているのですが、中立の立場でそれを取材していただけるようなメディアの方がいれば、それは積極的に受け入れさせていただきたいなと思いました。そして、自らが取り扱うお酒をこういった座談会で出してみたいという企業様も大歓迎です。基本的にブラインドテイスティングで感想を述べさせていただければと思います。こちらについてもご興味のある方がいらっしゃいましたらお気軽にご一報下さい。

~続く

#イベント

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