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A WHISKY DRINKER-7

  

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WHISKY DRINKER-7


【6】 ウイスキーが大好きになってしまいました。どうやって飲んでいけばいいですか?
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過去記事:http://blog87.usukeba.com/c4220.html

①私の飲み始めた頃、BARでご一緒する方とお話すれば「~は飲んだことあるか?」「~は凄い」「~を飲まないと酒は語れない」みたいなことをよく言われたりしました。

今は(場合によってですが)そういう目の前にないボトルのことを言うなんてことは「ラベル酔い」の一つとして好まれない風潮になってきました。

②ちなみにもうひとつのラベル酔いのパターンは、とにかく古い、名前の通った蒸溜所のボトルを内容に関わらずありがたがる、それ以外は認めないんだみたいな考え方です。

そうなってくると、①・②でいわれるようなボトルは市場価格が高騰して気軽には飲めなくなってしまいます。

もちろん飲み手としては、高い値段を出して飲むのか、そんな値段出すぐらいなら飲まなくていい、と判断することになります。

でもどちらの判断をしたとしてもどこか悔しい気持ちを生んでしまい、今後のウイスキーに対するモチベーションを低下させることにもなりかねません。

そんななか一部のBARではお店の周年記念やテイスティング会において、こういった稀少性の高いボトルを営利を考えず飲ませてくれるようになりました。

私もそういった機会で随分勉強させていただきました。

さらに直近では、飲み手主催のイベントが複数企画されています。お店であればイベントだけに顔を出すというのも気がひけるという方もいらっしゃるようです。

①・②のようなボトルは気軽に飲むことができてこそ正当な評価ができるのだと思います。それならばぜひ飲み手主催のイベントに参加されてみてはいかがでしょうか?

特に行きつけのお店のお酒は一通り飲んだというような方にはオススメ出来ると思います。

私を含め主催者側の人間は、同じ1本のボトルであれば自分だけではなくて、できるだけ多くの人に喜んでもらって、楽しい時間が過ごせればなによりと考えているものです。

特に地方ではお店では儲けにならない、仕入れがキツイボトルであればあるほど、自分で買うか、こういうイベントでしかお目にかかれません。

それならばと飲み手がお店の側にボトルを持ち込んで飲んでもらっても、残念ながらそれではなかなか共感が得られないケースが多いようです。

もちろん自らのお店では仕入れられないとなれば興味がわかないのもわからなくはないですし、三鍋氏の著書にもあった「ウイスキーは学習によって新たな味覚に目覚めることが出来る覚醒の酒」なのだという部分も関係するのでしょう。

だったら喜んでもらえる人に喜んでもらえる状態で飲んでもらいたいと、企画者側は考えます。

プロ・アマ関係なく、一人の飲み手に戻ってお酒に向かい合うならば、素直に飲んでみたいと思ったら、イベントに参加する障壁は他に何もありません。

どんなお酒でも飲んでおいた方がいいですし、貴重なお酒が評価通り美味しかったら、そのエッセンスを持った他のボトルをバーテンダーさんにはご紹介いただきたい。ウイスキーに携わる人全体の意識が高まれば、これほど素晴らしいことはありません。

今年は特にイベントが活発に企画されています。かれこれ15年ぐらいウイスキー漬けの生活を送ってきましたが、ここまで充実した年もなかったと思います。ぜひ御一考ください。

#ウイスキードリンカー

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