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A WHISKY DRINKER-6

  

A WHISKY
DRINKER-6


ウイスキードリンカーの視点から、時々思いついたことを書こうかと思っています。

ご質問いただいたことについて私なりの考えを書こうと思います。

【4】 ハイボールを飲んでもウイスキーが美味しいとは思えません。どうすれば好きになれますか?


まずあえて「ウイスキーを無理に飲まなければいけない」という気持ちをできるだけ離していただいて、お酒に限れば、BARであればカクテルや、リキュール単体を試されたり、居酒屋さんで日本酒や焼酎を楽しまれて行きながら、折を見てウイスキーにもチャレンジしていただければ幸いです。「良いかも」と思えたら、そこでBARにでも行って好みを伝えて、値段に関わらず出来るだけ素直に美味しいと思えるウイスキーを飲み進んで下さい。きっと次第に好きになってもらえると思います。

もしどうしても今すぐウイスキーであれば、ハイボールが無理なら「スモーキーなウイスキーにはコーラ」「そうでなければジンジャーエール」で割ってみて下さい。ハッキリした資料がありませんが、故MJ氏も勧めた方法です。これによってわかるかもしれないことは、他のお酒に比べてウイスキーは二日酔いになりにくいということです。

私は割るのも何も本人が気に入ればいいじゃないかと思っています。確かにそのまま飲んで欲しいお酒もありますから、それまで割るのは提供者の気分も良くないでしょうから、そのあたりの合意が得られる範囲であれば色々試してみるのがいいんじゃないかと思います。

ストレートで飲まなきゃいけないなんていうのも別にマナーというようなものでもありません。

【5】 ウイスキーが大好きになってしまいました。どうやって飲んでいけばいいですか?


これも難しい質問です。私なりのオススメは、スコッチでいうならば蒸溜所一通り飲んだことがあるという状態を目指して、その途中でも構いませんのでひとつの蒸溜所の蒸溜年毎の特徴(ヴァッティングなのかシングルカスクなのかは気にかけれればそうするぐらいでOK)を掴むように飲み進めて行って、最終的に樽ナンバーごとの熟成年数をまたいだ特徴を。。。この局面に入るともうそれまでの登山状態から大きな海の中に放り込まれた気分になるはずで、多くの方が突き詰めて飲むことをやめてしまうと思います。コツはオフィシャル、ボトラーの区別を特段意識しないことです。どれでも飲んでみると。これも1本ごとに新鮮な感動を維持するためです。

ワインを飲まれていた方からすると特にだと思いますが、非常にまとまりの悪い、統一感がないのが良いところでもあるのがウイスキーだと思いますので、突き詰めてもそこには限界があることを自然と理解できるようになるんじゃないかと思います。

それでも突き詰めて飲みたい、私と同タイプの方々。。。お気持ち痛いほど分かります。

まあそれでも嵌り込んで抜けられなくなっちゃうのですから、それだけ魅力があるということなのでしょうね。曖昧だからこそ際限がないと言いますか。。。

並行して高評価のボトルを探し求めてタイミングが合えば飲んでみるというのも悪くはないと思います。少々値段は張ると思いますが、「ああこれがみんなが言うボトルかぁ」と知っただけでいいかなという気持ちで行ける範囲にしておいた方がいいかも知れません。センスと情熱のあるバーテンダーさんと知り合うことで、大抵のボトルはそれを上回るクラスのお酒にもっと安価に出会えるはずです。

それでBARでどうやっても良い状況のモノには出会えない、何杯か数を重ねたいから買った方が得というボトルが出てくれば、機会があれば買ってみるという感じがいいんじゃないでしょうか。

これも私なりの考え方ですが、良い記憶だけを残し続けるために、なるべくお酒の悪口は言わないようにすると楽しいかなと。人それぞれですし、それで自然だとも思うんですけどね。

こんな感じでいかがでしょうか?

#ウイスキードリンカー

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