【豆】ラフロイグの独特な香りや味はどうして生まれるのだろう? 第二回
ラフロイグといえば「愛せよ されば 憎めよ」というぐらい個性の強いモルト。
その香りとフレーバーの原因を探ってみたいと思います。
第一回はピート。
第二回は蒸留過程の特徴をご紹介します。
ラフロイグの直近のコメントでは、自家製麦(フェーノール値40-50PPM):ポートエレン仕入れ(フェノール値30-40PPM)=2:8 の割合で混合し仕込みを行い、1度の仕込みは8.5トン。
サントリーによると蒸留釜はとても小型であり、ネックは上向きとなっている(ボウモアは上向き)。伝統的な2回蒸留を行うのですが、「1回目の蒸留(初留)」がラフロイグのキャラクターを決めるという。2回目の蒸留(再留)は初留液を凝縮する役割と、原酒をクリーンにする役割なのだといいます。
1回目の蒸留が大事といいながら、2回目の再留の取り方が他の蒸留所と異なる特徴があるようで、再留液には出てくる順に前留(ヘッド)、中留(ハート)、後留(テール)の3つに分類され、中留だけが原酒となり、他の部分は捨てられます。ただし、ラフロイグの特徴でもあるスモーキーなフレーバーは比較的後半の部分に出てくるようで、蒸留所では前留を長く取り、中留を他の蒸留所と比較しても後ろのほうにずらすように取っているのだということです。
第3回ではその他の要素をご紹介します。
#ラフロイグ