今年初めのスコッチ文化研究所 静岡支部の活動は、日本もウィスキーの父が創業されたニッカウヰスキーセミナーでした。
当日は雨も心配されましたが、幸い朝から晴天に恵まれ気持ちの良い日になり一安心でした。
講師としてお招きしましたのは、アサヒビール株式会社 ウィスキーアンバサダーで
ある簑輪 陽一郎氏。
氏は、スコッチ文化研究所認定 ウィスキープロフェッショナルの有資格者でもあります。
今回、試飲させていただいたボトルは
余市 蒸留所 12年 ピーティー&ソルティ
宮城峡 蒸留所 12年 シェリー&スイート
宮城峡 蒸留所 カフェ・グレーン 12年
竹鶴 21年
フロム・ザ・バレル
といった5種類のウィスキーが対象となりました。
前半は蒸留所の説明や、ウィスキーができるまでの工程をスライドを交えながらのテイスティングとなり、原料のお話から世界のウィスキーの話、発酵や蒸留器の仕組みなど大変にわかりやすく、説明していただきました。
休憩時間には、簔輪氏が持ってきてくれた泥炭を使い余市のニューポットに薫煙させ、その場で300年前に飲まれていたのではないかと思われる「ウシュク・ベーハ」を再現していただくことに。
会場内は、ピートの香りで充満しておりましたが参加者の皆様方は興味深くこのいぶされたニューポットを試飲しておりました。
そして、後半には創業者である竹鶴 正孝氏の生い立ちからニッカウヰスキーが出来までの歴史をお話していただくことになりました。
いかに日本で初めてのウィスキーを作ることが大変だったか。
そして、竹鶴正孝がどれだけの信念を持ってスコットランドに渡り、また苦労をしたのか。
リタ婦人の内助の功がいかに竹鶴を助けてきたのか・・・。
今の日本にとって大切な何かを思い出させてくれるような気持ちにもなるお話しでした。
今では、日本のウィスキーは世界でも本当に高い評価を受けています。
ここまでになるまでには、大変な苦労の繰り返しがあったかと思います。
今一度、日本のウィスキーを楽しんでいただくのもよろしいのではないでしょうか。
そして簔輪氏の講義は、大変にわかりやすく、またプロの方々にとっても興味深いお話も沢山あり、参加者の皆様方もご満足いただけたのではないかと思います。
最後になりましたが、今回開催するにあたってご協力をいただきました、アサヒビール株式会社 静岡支店の皆様、日本バーテンダー協会 静岡支部様、スコッチ文化研究所 浜松支部様、また会場準備、チラシ配布をご協力いただきました各御店の方々には、多大なる感謝を申し上げます。
また機会がございましたら、ご協力をお願い致します。
スコッチ文化研究所 静岡支部 代表世話人 井谷 匡伯
#バーテンダーの独り言 #愛してやまないモルトたち