昨夜は、お盆休み明けというだけあり静岡の夜は静寂さを感じました。
そんな中でも、お越しいただいた素敵なオバサマ方。
お年の頃は、50代後半でしょうか?
何回かおいでいただき、気に入っていただいているらしくいつもテーブル席で楽しげにお話をされている。
そうこうしていると、一人二人のお客様がお越しになりカウンターでも会話の花が咲いた。
だが、やはりテーブルのお声がやや甲高くなってきた。
前もお越しになられた時に、ご自分達のお声の事を気にされていらっしゃったので、しばし静観をしておりましたがやはり徐々にボリュームは大きくなりつつある。
他のお客様もいらっしゃるので、大変に恐縮なのですが少しお願いにテーブルに促しにいくと、そのボリュームはすぐに静かになった。
いつも、こういうとき帰り際にいやな言葉をかけられて私もつらいことが多々あった。
いいお客様なのに・・・。そんな事を思いながら心は滅入る。
だが今日は違った。
チェックをされるときに、「ごめんなさいね~いつも大きな声だからよく怒られるの。本当、いつでも言ってね。今日も有難う」
こんなお言葉をいただいたのは、初めての出来事だった。
「いえいえ、こちらこそ楽しんでいらっしゃるときに無粋なまねをしてしまい、大変に申し訳ございません。ご協力有難うございます。」
そうお答えすると、「あなたのお名刺いただけるかしら?」とおっしゃっていただいた。
「また来ますね」
その言葉をいただきたいが為に、日々努力をしている。
いつもは滅入ってしまう流れの中、昨夜の気分は晴れやかな気持ちになれた夜でした。
#バーテンダーの独り言