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何が悲しいって・・・。

皆さんは、いわゆる「一気飲み」ということを一度はされたことがあると思います。

若気の至りで済むまではいいのですが、どんな場所でもしていいということはないと思うのです。

とくにオーセンティック・バーなら絶対にやってはいけない行為だと思います。

今までにも、この一気飲みによる死亡者や病院に担ぎ込まれた方が新聞に載っていたことが思い出されます。

学生時代とかに無茶な飲み方を強制されて起こった事件です。

誰もが一度は、この洗礼を受けることはありますが・・・。

私もその一人であるし、それを強要したことも若い頃ありました。

ですが、バー・テンダーを続けていくと、この行為はこのお酒を作ってくれた方への侮辱であることではないか?
そんな風に思うようになりました。

今では、私のお店でこの行為を許すことはできません。

そんなことをするならば、注意させていただくか、最悪の場合、即退店をお願いすることになるでしょう。

残念ながら、先日もこの行為をされた方がいて注意させていただきました。
幸い、わかっていただけたようで良かったのですが帰り際に、やはりいつものいやな顔・・・。
でもBARでの飲み方とはかけ離れていると思いませんか?

「そのぐらい」って思う方もいるかもしれません・・・。

でも私は、生産者たちが汗水たらして一生懸命作ってきたものに対して失礼ではないか!
そんな風に思えるのです。

例えば、プラモデルを日数をかけて一生懸命に仕上げた時に、目の前でいきなりハンマーか何かで壊されたらどんな思いになりますか?

とても大切に作られてきた歴史やつくり手たちの思いのこもったものが、すべてが台無しになってしまいます。

お酒だけに限らず、なんでもそうだと思いますがすべてのものに命があり、またその命を使い新しい生命を宿す。
だからこそ、作り手たちは大切にまた、古い歴史の中で研究を繰り返し今に至っているわけです。
飽食のこの時代、僕はバー・テンダーとして何をするべきなのでしょうか?

このブログをごらんの皆さんには、酒に愛を感じていらっしゃる方々だと信じております。

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