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人知れず自分の中でお祝い

1月20日。

ついにこの日が来てしまいました。

僕にとって、33回目の誕生日。

ぞろ目です。

きのう妻から、言われるまで忘れていた自分が生まれた日。

少しこの33年間を自分の中で振り返ってみる。

バー・テンダーとしての人生は、これで13年間。調理師としての飲食業界に入ったのは18歳の頃。

あわせるとこの業界に15年も身をおいていることになる。

この中の15年間で、自分は何度かとこの仕事をやめようと思った事がある。

皆さんもそういう経験があるでしょう。

僕にとっては、手荒れによる絶望。 自分にとってバー・テンダーとしてあるべき姿の模索。

その繰り返しをし、今の自分がある。

まだまだ、足りない部分はかなりあると思う。 人間としても魅力のある人ではない。

僕は弱い人間で、だからこそ人に負けない為の力をもとうとして、自分の負けず嫌いが生まれた。

ただ今はどうだろう?その負けず嫌いはまた違う方向性に変わってきたのではないか?

自分に問いかけてみる。

今までは、誰が上で誰が下なのか?プライドと言うちっちゃなくくりの中でやってきた様な気がする。

今の僕は、自分に負けないようにしたい。自分に負けず嫌いになってきているような気がする。

コンテストでの賞や人の才能にうらやましがり、悔しい思いもかなりしてきた。

ただそれは若い時には、とても必要なこと。

今の自分は少し大人になって、「他人」と比べるのではなく「自分」の心に負けないことを覚えた。

まだまだ出来ていないこともあることは、自分の中でもよくわかっている。

出来ない自分に、悔しくて泣きたくなるときもある。

だけどだけど成長する気持ちを投げてしまえば、そこで僕の「バー・テンダー人生」は終わってしまう。

33年間という熟成期間。ウィスキーで言えば、相当いい味になっているか、エグミがあり敬遠される味になっているかの所です。

せっかく今まで生きてこれたならば、いい味になって周りの人に飲んでもらいたい。

そう多くの人たちと出会いまた見守られながら、これからも「NO”AGE」という樽で熟成していきます。

#バーテンダーの独り言

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