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マティーニの真髄

ここ最近、スタンダートカクテルの見直しをしながらカクテルを造っているんですが、その中でもマティーニを題材に造っていると本当に行き詰ります。

基本的に僕は、これといったマティーニのレシピは持ってはいないんです。

それは、お客様一人ひとりに対応して一番良いと思うレシピを基本を忠実に守りながら、少しずつ微調整をかけて作るからという事(皆さんそうでしょうが)と、無限に広がる可能性を追求している為です。

マティーニに限らず、必ず一日1杯は確かめる為にも作るようにするのですが、お酒の飲めない(?)いや強くない自分にとって結構大変なんですよ。

すぐに赤くなってしまいますし、一杯なんて飲めません。
少し口に含んで、吐き出し唇で滑らかさを、舌でバランスと温度をといった感じです。

この含んだ瞬間で吐き出してしまっても赤くなってしまうへたれなんで、静岡のBARでは「飲めないバーテンダー」として何時しか通ってしまっているぐらいです(笑)

そんな僕がマティーニの研究をし始めたきっかけは、伝説のバー・テンダー今井清さんの「伝説のマティーニ」を読んでからです。

やはり、バー・テンダーとして(もちろんマティーニに限らずですが)、私のマティーニというものに執着をしてしまいます。

若さからなのでしょうが、自分にとってはその時期なのです。

今日も、回転数や速さ、ジンの温度やベルモットの組み合わせやグラスの形状などを変えて一番良いと思う「うまみの点」を掴もうとしてたのですが、一口飲んで赤くなってしまいましたicon11

ほんと、困ったものです・・・。
でも少しずつですが、自分のお出ししたい味が見えてきては、いるんです。

永遠のテーマなのかもしれませんが、何時しかそういうカクテルをお客様にお出ししたいです。

#バーテンダーの独り言

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