タイトルでもおわかりになるでしょうが、いわゆる昔の材料を使ってのサイドカーです。
自分は、70年代の生まれ
その頃はまだ、もちろんのごとくカクテルというものとであってはいません。
でも、先人達が作りまたそれを飲んでいた頃を再現してみたく。
ついつい購入してしまったイタリア周りのコアントロー・・・・。
移転オープン前からすでに購入していたのですが、なかなか開ける勇気が無くて今の今までお客様には『いつか開けます』といいながら封印してきました。
そして今夜、遂に禁断のカクテル作りに挑戦しました。
なぜ今日かと言いますと自分の伯父が、一昨日に他界しまして本日午前より告別式に出席してきたのです。
私が郷里の袋井市でお店を開いたときから体を悪くしていたのですが、享年66歳という若さで旅立っていきました。
その告別式の時、子供の頃から隣に住んでいた伯父には一度もカクテルを作ったことは無かったのです。
体を悪くしてからお酒は飲めなかったので仕方がなかったのですが、少し心残りだったのです。
そんな思いで、生前は飲んでもらうことは出来ないけども、今なら天使の分け前ということで飲んでくれるかな?と思い特別な1杯として、当時伯父がまだ30代だった頃のサイドカーを作りました。(これを飲んだ事があるかはわかりませんが・・・)
ベースになるブランデーは、
カミュのVSOPのOLDボトル 30ml
ホワイトキュラソーとしては
コアントロー1970年代イタリア流通品 15ml
レモンジュース 15ml
小さめのシェイカーで、氷は少なめ。
シェイクは、基本の2段振りの短め。
そしてその味わいは?
エ?普段作っているものとは別物だ
ブランデーのコクの深さと、今のコアントローにはないオレンジのビターさとべたつかないほど良い甘み。このふくよかな香りと深みは・・・。
ここまで違うものなんですね。
私の中で、70年代のサイドカーは飲んだことがありませんので、これがそうかと聞かれたらわかりませんがこれはこれで、大変に深い味わいに仕上がったと思いました。
今頃伯父さんは飲んでくれているかなぁ?うまい!っていってくれれば嬉しいんですけどね
・・・・・ちょっとしんみりしたブログですみませんでした。
もちろん皆様にも飲んでいただくことが出来ますからね。(ただし材料がなくなり次第終了とさせていただきます)
#フレッシュ・カクテル