SMWS No55.15 (ロイヤル・ブラクラ)
熟成年数・・・・・・・・・・11年
アルコール度数・・・・58.4%
色・・・・・・・・・・・・・・・・淡いゴールド
レッグ・・・・・・・・・・・・・細かいが多くは出ない
香り・・・・・・・・・・・・・・フレッシュでフローラル
クルミのような香ばしさと、かす
かなスモーキーさを感じる
味・・・・・・・・・・・・・・・深みがあり、ややオイリーでス
イート
しばらくすると、カッシュナッツ
のような甘みが出てくる
加水すると、ドライでスパイシ
ーに変化
フィニシュ・・・・・・・・・テールは長く、スパイシーさが
残る
価格・・・・・・・・・・・・・・¥1500/30ml
他のボトルとの比較
花と動物シリーズ 10Y : フローラルで青いオレンジの香り。十分にコクがある。甘みも適当
で、フィニシュはドライだが長くない。
Kingsbury”s 18Y : ドライで熟したオレンジの香りにシェリー香がまざる。味はドライ
でスパイシー。フィニシュは長く、スパイシーさが残る。
このボトルの特徴
オイリーさやナッティー差が感じられる点
オレンジ系の香りがない点
バーテンダーとして、どこの酒屋に行っても置いてあるような、オフィシャルのウイスキーのテイスティングノートを、このブログに載せるのには抵抗があった。そこで、先日入手したこのボトルを、晴れある第1回のテイスティングノートに選んだ。「ロイヤル」という響きも気に入っていた。
この蒸留所は、インバネスから北東へ20kmほど行ったネアンの町の南側にある。ウイリアム4世により、1835年にロイヤル・ワラント(英国王室御用達の許可)を授けられた最初の蒸留所である。
現在「ロイヤル」を名乗れるのは、ロイヤル・ロッホナガーとグレン・ユーリー・ロイヤルの3蒸留所のみである。この3つともハイランド地区にあるのも面白い。
現在はバカルディー社の所有になっているが、オフィシャルのボトルを見た覚えはない。その前のUD社の時は、花と動物シリーズが販売されていた。たぶん現在は、ボトラーズのものしか入手できない思う。
SMWS(スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティー)も現在はルイ・ビトンの傘下にある。昨年、グレンモーレンジ・グレンマレイ・アードベックの3社が同時に買い取られ、グレンモーレンジが管理していたSMWSも自然に傘下に入った。それを記念して、26本のモルトウイスキーが、イメージを払拭するかのようなデザインで、セット販売された。空ビンが、店のディスプレーになっている。このセットは若いウイスキーが多かったが、いずれも出来のいいものが選ばれていた。最近、一部がバラではんばいされている。(SMWSの会員でないと買えないのが残念)
そのセットの中から、私が特に選んだ1本である。昨年1度飲んでいるのだが、26本を1日でテイスティングしたので、このノートは今回作り直したものである。
ちゃんとこのウイスキーのイメージが伝わっただろうか?
飲みたい方は、あと10杯ぐらいは残っているので、お早めにお越しください。
(ちゃっかり宣伝しとこうっと)
私なりの、テイスティングの方法に対する考え方や、ウイスキーの味の確認方法に関しては、前筆の「テイスティング時のチェック」と「ウイスキー地図の作成」に記しました。よければ、そちらもご覧頂ければ幸いです。
#テイスティング