何でもかんでもお買い上げできるようになりたいものだが、宝くじでも当たらぬ限り、夢のまた夢。
今までどうやって酒を選んできたのか、よ〜く考えてみた。
第1にチェックするポイントは、何と言っても価格。ショットいくらで売ることになるかを考える。その値段で売る自信が有るかどうかが問題である。
メジャー蒸留所だからとかマイナー蒸留所だからとかは、あまり大きな問題ではない。
第2は、その蒸留所の特徴。店内にあるものと重複しない系統の物をチョイスする。
アイラ系が弱くなっているとアイラ系に重点を置く。当たり前といえば当たり前すぎる話。
第3は、ボトラーズがどこであるか。ハズレを引いた痛い経験のある所は、ついつい敬遠しがちになる。
オフィシャルも一つのボトラーであると考えるようになってきた。コストパフォーマンスという観点から、大手輸入代理店経由のものは入れなくなってしまっている。為替のリスクヘッジをしすぎているのではないかと思われてならない。ただ、量販店などで正規輸入にもかかわらず、とてつもなく安くで販売されていたらついつい購入してしまう。
第4は、インポーター。
今までの取引を維持しているだけではなく、新しいボトラーの物を入れたり、樽買いして自社ブランドで販売したりと、前向きに取り組んでいる業者に対しては応援してあげたくなる。私がいくら応援したところで屁のつっぱりにもならない事は重々承知の上で、お客様に勧めるときに「このインポーターは最近よく頑張っているんですよ。」などと注釈を付けてみたりする。
もちろん昔からずーっと頑張っているインポーターも、面白い物を持っているので、チェックは怠らない。
金でほっぺたをはたいて買い付けているようなインポーターの物は、なんとなく避けているように思う。
第5は、樽が何か。これも店内にあるものと重複しない系統の物をチョイスする。
バーボン樽の物が減っていればバーボン樽の物を購入する。これも当たり前といえば当たり前すぎる話。
第6は、熟成年数。とくに樽詰めの年を気にする。
60年代と70年代〜80年代前半とそれ以降によって、同じ蒸留所でも違いがあるように思えてならない。古くに樽詰めされた物は、必然的に熟成年数も長くなっている事が多いので、一概に言い切ることは出来ないとは思う。
第7は、ストレングス。加水されているかどうかをチェックするが、そんなに重要視はしていない。
できればシングルカスク・カスクストレングであるほうが望ましいが、他の条件を満たした上でそれを求めるのは欲深すぎる。
もう一つ重要なポイントは、試飲したことのある物で良かった物は、当然お買い上げである。
その前に、中古の1万円札の印刷機を購入するのが良いかも(笑)。
売っているところをご存じの方がありましたら、オーナーにメールでお知らせください。お礼は試し刷りした物で・・・。
#スコッチモルト