そう、くさのっちが好きでない某社。
バーテンダーさんの中でもアンチ派と擁護派に
結構キレイに分かれる事の多い某社。
日本のバー文化・酒文化の発展には欠かせなかった
いや、これからも欠かせない某社。
日本で初めてウイスキーの蒸留所を造ると言う
偉業を成し遂げ、我が国にウイスキーを染み込ませ、
わずか100年程で『世界五大ウイスキー』と
呼ばれる地位まで来れたのはこの社の開拓精神と
洋酒への熱い想いがあったからに違い有りません。
くさのっちの今まで飲んだウイスキーの中で一番美味しかったもの。
それは、何を隠そう某社のウイスキー。
この『扉の向こう側。。。』にもよく書かせて頂く
画家の森澤達夫先生からの頂き物。
その名も。。。
『age unknown』(非売品)
そう、その蒸留所の重ねた日々を見続けたウイスキー。
この『age unknown』は二代目の社長が自叙伝を出版された時、
その出版パーティーに参加された方だけに配られた代物。
日本で最初に立てられたその蒸留所の片隅にあった蒸留年不明の樽。
おそるおそる飲んで見るとそれは。。。
その化けモノの様に美味しいウイスキーを出版パーティーの時に
プレゼントされるとはッッ!!
その人柄もカッコ良過ぎますね!!
この『age unknown』。
確かカスクストレングスでなく加水はされていたとは思うのですが、
口に含んでも「アルコール」って感じが全くしませんでした。
バニラ、チョコレート、さらにバニラ!!
と嫌味が無く官能的なオトナの甘さが爆発的に広がった記憶が。
そしてそのイメージを変える事無く、ビロードの様に
優しく、なが~~~い、余韻が。。。
『こんなウイスキーって存在するんや。。。』
と、バーテンダーになって多分二年目くらいのくさのっちは
衝撃を受けました。
しかし、あの『age unknown』以上のウイスキーには
まだ出会っていません。
今思うと思い出を美化している所は無きにしも非らずですが
多分それは現実だと思います。
こんな素晴らしいウイスキーを造る某社の底力を感じざるを得ませんでした。
歴史の重み、深さ。
某社の気迫を思い知らされたくさのっちの思い出です。
#僕の○○論