山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。
モルトの会、テイスティングノート
2009.12.27 スタンドバーにて
今月のお題は、「ブローラ」である。
閉鎖といっても旧クライヌリッシュであるので、完全な閉鎖といってよいかどうかは疑問ではある。しかし現在のクライヌリッシュには少ない、ピートの強さ、渋みがあるといえよう。
ブラインドテイスト後、ピート感、熟成、シェリーの個性からラガブリンとブローラの名前が頭に浮かんだが、ピートの強さからラガブリンではないかと感じたしだいである。思った以上にブローラのピートは強いのがそれで分かると思う。
今回も名声にたがわぬ素晴らしいモルトが出されたことを付け加えておこう。
さて、そんなモルト5本を紹介しよう。
*** [No.1]ウイスキーマガジン エディターズチョイス ブローラ 88/187 cask no.529 1977-2003 26年 51.3% ***
(香り) 上品かつエレガント、上質の酸味が鼻を抜けていく。フルーツの香りもきわめて心地よい。軽いピートを感じる。
(味) 中程度のピート。基本はフルーティ、アンドフルーティ、それもトロピカルで色彩感豊か。たいへん明るい印象、さらに深い旨みを感じる。
*** [No.2] ダグラスレイン オールドアンドレア ブローラ one/233 1971-2001 30年 51.7% ***
(香り) たいへん上品かつエレガント。しだいにトロピカルフルーツで満たされる、それも高級なフルーツだ。酸味も心地よい。奥にはキャラメル香も、バーボン樽の個性か。
しだいに香りは深みを増し、樽由来の熟成感に幸せを感じるようになる。
(味) フルーティではあるが、渋みがまた素晴らしい。ウッディな味わいは言葉にならないほどうまい。
*** [No.3] ダンカンテイラー ピアレス ブローラ 283/349 19981-2008 27年 53.8% ***
(香り) トップノートはフルーティ。非常に心地よい酸味を感じる。軽く麦芽風味。時間を掛けても香りは弱い。
(味) 軽いピートとフルーティな味わい。やや硬な含み香。味の数は多い方ではない。
*** [No.4] ブローラ(オフィシャルボトル)bottle no.0907 2003 30年 55.7% ***
(香り) 濃いフルーツの香り、奥には軽くミントが香る。わずかにヌカの香り、硫黄っぽくもある、しかし邪魔になるほどでもない。しだいにマッタリ感が強くなり、深みが増す。
(味) 中程度のピート。わずかなシェリーの個性が、良い意味でのアクセントになっており、フルーティさと相まって、三拍子揃ったテイストである。しだいにピートは強くなる。
*** [No.5] レアモルト ブローラ bottle no.3856 1982 20年 58.1% ***
(香り) フルーティだが、まったり感も強い、爽やかなまったりだ。酸味がバランスしている。軽いピート香。しだいにトロピカルフルーツが開いてきて、たいへん鮮やかになる。
(味) 軽いピート、時間を経るとしだいにピートは強くなる。硬い含み香のフルーツ。香りほど味の数は多くない。
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