山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。
モルトの会、テイスティングノート
2009.11.22 スタンドバーにて
オーヘントッシャン蒸留所は三回蒸留をしている数少ない蒸留所であり、現在はモリソンボウモアグループの一員としてサントリーの所有となっている。
同じモリソンボウモアグループの中でも、ボウモアがあの石鹸香を無くしてしまったのとは違い、オーヘントッシャンは良くも悪くもダンボール臭い香りを残しており、時代に流されない貴重な存在といえよう。
三回蒸留は熟成を早くするためと聞いた事があるが、今回の5本をテイスティングした限りではとても熟成が早いとは思わなかったことを付け加えておく。
さて、そんなモルト5本を紹介しよう。
*** [No.1]ダグラス オブ ドラムランリグ オーヘントッシャン cask LD.4002 1991 14年 49% ***
(香り) トップノートはレモンの香り、非常にフレッシュである。次に若草の香りが現れる、紙臭い香りもあり、やや若さを感じる。
(味) まず甘みを感じる、その後フルーティさが広がる。複雑な味わいだが、味わいにも若さを感じる。
*** [No.2] オーヘントッシャン(オフィシャルボトル)17年 51% ***
(香り) まず感じられるのはトースティーな香りだ、次に甘い香りの個性が。アルコール感が強くノージングの邪魔になる時もある。しだいにエレガントな香りが現れる。さらにバニラ香も感じられ、まったりとしてくる。
(味) 酸味が強い。湿気臭い味わいがある、シェリー樽由来のものか。軽いピートを伴う。
*** [No.3] マーレイマクディビッド オーヘントッシャン バーボン one/350 1981 25年 55.7% ***
(香り) トップノートは香ばしい香り。若さとアルコール感の強さが出る。香りの数は多くない。しだいにかすかな熟成香を感じ取れるようになる。
(味) 焦げたゴムの個性、湿気っぽい。硫黄の風味。
*** [No.4] デュワーラトレー オーヘントッシャン cask no.17283 1990-2004 13年 60.0% ***
(香り) まず若さが前に出る、好印象では無い臭みがある。香りは薄く、時間を掛けても開いてこない。
(味) アルコール感が強い。若さが前に出る、麦芽風味も強い。酸味が強くバランスが良いとはいえない、青りんごの風味。
*** [No.5] ジェームズ マッカーサー オールドマスターズ オーヘントッシャン cask no.137 1992-2002 64.2% ***
(香り) 香りが薄い。草の香り、ダンボール臭い。しばらくするとバニラの香りも出てくる。
(味) ピリピリと舌を刺す、アルコール度数のせいであろうか。甘みはあるが薄っぺらい。とにかく若さを感じてしまう。
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#Tasting Note