山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。
モルトの会、テイスティングノート
2008.8.24 スタンドバーにて
ブラインドテイスティングをおこない、最も名前のあがらない蒸留所であろう、残念ながらこのモルトだけは一度も飲んだことがないのだから。
テイスティングしたモルトはもちろん旧東亜酒造で蒸留されたものであるが、シェリー樽をベースとしながらもシェリー樽由来の硫黄臭が少なく、香り高いモルトに仕上がっていた。
今後リリースされるであろう伊知郎さんの新しいモルトに夢を膨らませつつ、テイスティングノートを読んでいただければ幸いである。
さて、そんなモルト5本を紹介しよう。
*** [No.1] ゴールデンホース 14年 57% ***
(香り) シェリー樽の個性、やや焼けた香り、硫黄の香りもある。しだいにエレガントな熟成感がでてくる。
しばらくすれば甘い香りが立ってきて、シェリーとは別のバニラ香が感じられる。さらに木の香りも心地よい。
(味) 香りからすると意外にドライ、ジンジンとする飲み口。うまみ成分が多くコクがある。やさしいフルーツも感じられるが奥にはウッディな熟成感もある。
*** [No.2] イチローズモルト ザ・ファイナル・ビンテージ・オブ・ハニュウ 136/418 cask 6095 2000-2008 60% ***
(香り) シェリー樽の個性、焼けた香りが強い。硫黄の香りもある。しだいに爽やかな桃系のフルーツに満たされる、酸味も心地よい。
(味) 濃いフルーツ、トロピカルフルーツ系だ。梅の香りもある。フィニッシュはやや湿気ている。
*** [No.3] イチローズモルト ミズナラ・ウッド・リザーブ 61% ***
(香り) トップノートはキャラメル香。その後、醤油風味がかすかに出てくる。軽い酸味がある。注意深くすれば、わざとらしい熟成感もある。トースティで香ばしい。
(味) こげたゴムの味わい、シェリー樽熟成の個性。熟成からくる苦味と若さからくるアルコール感の両面を感じられる。
*** [No.4] イチローズモルト セブン・オブ・ハート シェリー 1990-2007 73/636 54% ***
(香り) やさしいフルーツ香。甘い香りが強い、梅の香りも。やさしい熟成感が感じられるが、砂糖水のような軽い香りに感じることもある。
(味) 酸味と湿気た味わい。軽いピートも感じられる。
*** [No.5] イチローズモルト クィーン・オブ・クラブ 1988-2008 185/330 56% ***
(香り) 強いエステル香、有機溶剤の香り。その後やさしく、甘い香りに包まれる。
(味) 深々とした甘み。エステリーであるが、苦味成分も多い、酸味とよくバランスしておりよく出来たモルトといえよう。
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#Tasting Note