山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。
モルトの会、テイスティングノート
2008.4.27 スタンドバーにて
今月のお題は、「グレングラッサ」である。
グレングラッサ、いったいどんな個性の蒸留所なのか、ベテランのモルト呑みでもひとことで言える方はそうはいないであろう。
シェリー樽を多用し、やや濃い目のモルトに仕上げる、そんな印象もあるが、ハウススタイルといえるほどのものでもないと思う。
そんなグレングラッサであるが、シェリーの濃い目のモルトも出されてはいるが、なかなか悪くない印象をメンバーは持ったようである。
さて、そんなモルト5本を紹介しよう。
*** [No.1] シグナトリー グレングラッサ cask no.2384 1976-2006 29年 46.8% ***
(香り) さわやかでフルーティ、ミント系の爽やかさである。軽くいがいがするのはピート由来か。しだいに酸味とともに深みが出てくる。
(味) 香りから一転して、ドライでからい。それほど複雑ではない。
*** [No.2] スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ(SMWS) No.21.24 1976-2004 27年 48.8% ***
(香り) 甘い熟成香。酸味がバランスして心地よい。上品なエステル香が香る。しだいにキャラメル香が広がり深みが増す。
(味) 非常に深みがあり飲みごたえ十分。ウッディな含み香がすばらしい。やや辛い。
*** [No.3] ロイヤル・マイル・ウイスキー グレングラッサ 206/254 1976 28年 50.8% ***
(香り) トップノートは甘い香り。しだいに酸味がひろがり、上品でさわやか。非常に複雑で香りの数が多い。
(味) 意外にドライでからい。しだいにフルーティーに変化する。にがみを伴うが、熟成を感じさせる種類のものだ。軽くウッディであり、上質な樽で熟成されたことがうかがえる。
*** [No.4] ジャック・ウイバース グレングラッサ シェリーカスク 1986-2006 20年 54.6% ***
(香り) 焦げた香り。紹興酒あるいは醤油の香り。ラム樽の個性も感じられる。まったりとしながらエステリー。
(味) 香ばしい風味、こげたゴム。湿気た含み香はないので嫌味にはならない。しばらくすれば甘みと、良い意味での香ばしさを感じるようになる。
*** [No.5] マーレイ・マクディビット グレングラッサ 1986-2006 20年 55.3% ***
(香り) 焦げた香り。追って醤油の香りが立つ。まったりと深みがあり、甘みが心地よい。しだいにキャラメル香が広がる。注意深く香ればイオウの香りが出てくる。
(味) こげたゴム、ややアルコール感を伴う。中程度の酸味。
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