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ラフロイグの悲劇

8/26に行なわれた今月のコニサーズクラブのテーマは「ラフロイグ」で、約6年という若いもの、ラムカスク熟成、シェリーバット熟成等々、バラエティに富んだ内容でした(例によってブラインドテイスティングです)。

最初のテイストスティルの10年(63.5%)はラムカスクもので、トップノートはスペイサイドを思わせる甘く華やかな香り。味にはピートを感じたので、多分アイラだろうと思いました。2本目はジャック&ジャックの10年(53.4%)。これはかなりスモーキーでしたが、柑橘系や乳酸の香りも感じました。3本目はソサエティの29.59(17年 58.9%)。かすかにシェリーが香りバニラやスパイスもあるグッドバランスな1本でした。

そして問題の4本目。トップノートは素晴らしいフルーツ香。一瞬60年代ボウモアかなと思いました。口に含むとそれまでのカスクものと比べると明らかに弱い。「香りはいいけど、味はダメだね」と散々な評価でした。最後の1杯はアベイヒルの2000年(57.4%)。さすがに焼酎のような若い香りだけど、悪くはないという評価。

で問題の4杯目が何だったかというと、何とオフィシャルの30年!以前に紹介した40年と一緒に出てきたとき以来、2回目の登場でした。あのときは40年を上回る評価だったのに、今回は…

Stand Bar マスターは出す順番で散々迷ったということでしたが、多分最初の1杯にもって来ても、似たような結果だったと思います。テイスティングの評価は組み合わせによって大きく左右されること、そしてブラインドテイスティングの怖さを改めて知る結果となりました。

#Connoisseurs Club

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