MENU

マルスウイスキー 信州ファクトリーの見学

本坊酒造 信州ファクトリーに行ってきたので其のメモ。
本当はツイッターでアップ予定でしたがあまりに大量なので
初めてブログしてみますー。これでブロガー?
(でもこれからアップすることはよっぽどじゃないとないと思います。)
アップ方法もよく分からないし、時間をかけてもしょうがないので文字とかは修飾せず。
文章もツイッター用をほぼそのままにシテオリマス。

既にアップされている方もいらっしゃるので、あまり被る情報は入れない感じで。

今回の工場見学の実現に向けてご尽力いただいた各位に感謝します。

【マルス見学メモ:1】
4月17日に本坊酒造の信州ファクトリーに見学に行ってきたー。の備忘メモ。「:」以降は聞いたこと、調べたこと。「>」以降は自分の雑感。

【マルス見学メモ:2】
基本情報:信州ファクトリーは1992年で稼動休止。2009年11月9日に再稼動をプレスリリース。実際は今年2月7日にセレモニー的に再稼動を行い。実質的な本格稼動は3月からで今年度は36バッチの仕込み予定とのこと。

【マルス見学メモ:3】
基本情報:蒸留に集中する期間は今期は冬→春まで。蒸留は初留3回→再留1回の4日サイクルで1バッチのため、3-4ヶ月でとりあえず今期の稼動は終了、蒸留終了予定日は聞き漏らし。

【マルス見学メモ:4】
基本情報:GW開けから樽詰めは開始。すでに詰める樽のポートフォリオは組んであり、蒸留済みタンクからまとめて樽詰め→熟成庫保管を行うとのこと。

【マルス見学メモ:5】
基本情報:他の期間ではGW過ぎには梅酒の仕込みが始まり、秋にはワインと季節によってさまざまなお酒を生産しているとのこと。別会社になっている南信州ビールの醸造も。梅酒用のブランデーも生産。

【マルス見学メモ:6】
原材料とか:大麦はすべてスコットランドから輸入。モルトスターまでは不明。行きのバスで今年はピートレベルは10と30ppmと聞いた気が。特筆は酵母で休止以前の酵母が保管され今回の再稼動でも使っているとのこと。

 【マルス見学メモ:7】
糖化:ここはあんまり話聞けず。ミルとかは見学せず。グリストとかの比率も不明。糖化設備は駒ヶ根移動の85年に新設。>この設備は今回改修と聞いてない、ので地ビールとかと共有してんのかなーとか勝手に想像。

【マルス見学メモ:8】
発酵:ブロガーさんのアップどおり、鉄の発酵槽が特徴。使うのは蒸留期間中だけなので、再開時と終了時の防錆処理がかなり面倒とのこと。稼動期間中は常になんらか入っている状態なのでメンテフリーとのこと。>ちょっと疑問ですが、そうなんでしょう。

 超広角レンズが欲しい・・・

【マルス見学メモ:9】
発酵:発酵時間は3-4日。発酵槽は5器なのでどういうサイクルなのかは聞いてないですが、ほぼフル回転しているのだと思われ。鉄タンクは石和時代より使用とのこと。

【マルス見学メモ:10】
発酵:できれば発酵タンクはメンテの面でホーローかステンにしたいが、搬入搬出がすぐ出来ないレイアウトのため断念。味には影響ないとの見解。

【マルス見学メモ:11】
蒸留:初留5時間、再留8時間で再留はヘッド20分、ハート2時間30分残りはテールとメモあり。>ヘッド・ハート・テールを初留・中留・余留と説明していたのは本坊用語かな?

どちらもコンデンサー部分だけが更新されてピカピカ

【マルス見学メモ:12】
蒸留:ポットスチルは再開に当たってオーバーホール。初留・再留ともにコンデンサー部分は作り直し。初留側がシェルチューブ、再留はワームタブ。>ワームタブは大きい冷却槽を外に置くものだと思っていたのでマメ増加。

【マルス見学メモ:13】
蒸留:建屋の外に以前のコンデンサーが。シェルチューブの中身は蜂の巣的、はワームタブは本当にグルグル。銅サビも結構浮いててこれは自力メンテは苦しそう。

グルグルの写真はきゃず3のブログでどうぞ。
下はシェルチューブの中身。かの方によるとシェルチューブが熱交換比率はサイコーだそうです。

【マルス見学メモ:14】
蒸留:>加熱方式は聞きませんでしたが、蒸気式のはず。幾つかのバルブから蒸気が噴出してブレードランナー的な雰囲気。「直したいんだけどねー」といってたので、メンテシーズンに対応でしょうか?

【マルス見学メモ:15】
蒸留:スピリッツセーフは下から蒸留液がでてきてオーバーフローする形式。比重計があり、職人さんはメモを見ながらカットを決定。見学中に二人がかりでテール用タンクにライン変更していました。

【マルス見学メモ:16】蒸留:初留・再留のニューポットを香り嗅ぐ機会に恵まれましたが、初留では穀物の香りと納豆の香りを感じました。他の方のコメントでも菌類は感じるかたがあった様子。

【マルス見学メモ:17】
貯蔵:貯蔵庫は現状1つ。2号はあったものの現在はワイン用の設備になっております。

【マルス見学メモ:18】
貯蔵:中は思ったより狭いかんじ。ローテーションはなし。搬入・搬出はフォークリフトで。かなり苦労があるようですがやむなしですかね。

【マルス見学メモ:19】
貯蔵:樽はシェリー・バーボン・新樽とバラエティに富んでいます。新樽は焼酎の樽と同一スペックで宮崎製。内部はチャーしてあるそうです。ちなみに焼酎樽フィニッシュは考えてないとのこと。
日田のいいちこで見た樽にそっくりでした。

【マルス見学メモ:20】
貯蔵:バーボン樽の一部はルイビルからとか。古ーいシェリー樽もありましたが中身が入っているかは不明。一部は動かせなくなっている樽もあるようで苦労が伺われます。

新樽写真とりわすれたー。他のブロガーさんでアップありますよね。

【マルス見学メモ:21】
テイスティング:現状のテイスティングはシングル系ではモルトギャラリーの85・88・91、シングル駒ケ岳の88・89ともうひとつ。>皆さんのなかではシングル駒ケ岳の88が評判が高かったです。

(このへんから飲みだしたので写真なし・・・)

【マルス見学メモ:22】
テイスティング:ここのよいところはハーフショットOKなところと、水が仕込み水であるところ。仕込み水は希望すればお持ち帰り可能です。あとケグから飲める地ビールが美味しいです。これも少量から試せるので全種類制覇可能です。

【マルス見学メモ:23】
おみやげ:蒸留所限定はモルトギャラリーだけかな?3+25という商品が気になりましたが高額・テイスティングもなかったので断念。>グラスやコースター・ピンバッチがあるとうれしいけどなー

【マルス見学メモ:24】
おまけ:蒸留後はしばらく保管タンクに保存のようですが、どのようなバッチで保管しているかは聞き漏らし。バッチ毎に保管?ピートレベル他蒸留条件毎に分けて保管しているのかとかはよく分かりません。

【マルス見学メモ:25】
おまけ:ブレンディッド用のグレーンは昔は本坊で作っていたがいまでは昔のスペックをもとに他社生産とのこと。昔の本によると当時はグレーンは鹿児島工場蒸留で1-2年熟成。

【マルス見学メモ:26】
おまけ:焼酎技術のウイスキーへの転用について質問、例えば減圧蒸留へのトライなどは「香りが飛ぶのでウイスキーには無理!」とのこと。>まーそうですよね。でも焼酎バックグラウンドでなんか特徴を出して欲しいなーと思ったり。

【マルス見学メモ:27】
おまけ:信州への移転は85年、石和にできたのは60年、でも石和も工場廃液問題で72年から休止していたので石和で13年、駒ヶ根で18年と計30年以上のモスボール。>ブームの度、再稼動させている感じ?

【マルス見学メモ:28】おまけ:鹿児島では49年にウイスキーの蒸留を開始してます。小型のスチルが2台あったと「痛快!地ウイスキー宣言」S58刊に記載があります。>やめたのはいつなのかな?

【マルス見学メモ:29】
おまけ:マルスでつくる梅酒は、通常の梅より小さい小梅。地元名産の梅で通常の梅酒にくらべ仕込み時期が遅くウイスキーの蒸留とかぶらないで済むそう。小梅の名前は竜峡小梅。>天竜川で浜松までつながる縁ですねえ。

【マルス見学メモ:30】
おまけ:梅酒用のブランデーはウイスキーのスチルで蒸留するとのこと。>よくよく考えると蒸留再開が今年なので今までどう作ってたかは謎?自社葡萄から作るのだろうし、廃物利用的にフィーヌやマールも作っているのかも知れないと勝手に想像し胸熱!

【マルス見学メモ:31】
おまけ:信州のウイスキー蒸留責任者は信州専任なので、焼酎との掛け持ちはないそう。本坊でもウイスキー蒸留経験があるのは現状では役員に一人残すだけのため、2月・3月と其の方から技術を受け継ぐべく一緒に作業したそう。

【マルス見学メモ:32】
おまけ:貯蔵庫の樽の「PURE」表示には意味はないとのこと。スペルミスとかもあるらしく「気にしないでください」とのこと。>おおらかでいいんじゃないかなー。昔は外看板にもなにやらミスがあったとか。

【マルス見学メモ:33】
おわり:再稼動後、初の大規模見学ということで手作り感一杯の見学会でした。非常に温かく迎えていただき、色々融通を利かせてもらいました。行くと応援したくなる蒸留所です。楽しい思い出になりました。 

2011/04/21 00:39  誤字とか修正しましたー

この記事を書いた人