2つ目は色の薄いバットでした。
ラフロイグ LAPHROAIG 2001-2016 15yo EDITION SPIRITS "THE First Editions" #12787 59.8%
one of 244 bottles, REFILL BUTT
香りは粉っぽく凝縮したグレープフルーツ、バニラ、ナッツ、若々しいモルティ、じわじわとヨード、燻した藁のスモーク。
飲むと意外に滑らかな口当たりから広がる、グレープフルーツとバニラクリーム、蜂蜜のコクのある甘味と引き締めるオーク、旨味のある麦感、潮風とブリニー、ヨードと炭っぽい強いピートが長く残る。
【Good/Very Good】
ハンターレインのスチュワート氏の息子であるアンドリュー氏が立ち上げたボトラー、エディションスピリッツのファーストエディションからラフロイグ2001、15年熟成です。
同スペックの#12387が近年リリースのラフロイグとして傑出した出来だったので、2匹目のドジョウをねらってシスターカスクと思われるこのボトルも購入しました。
#12387と同様のリフィルバット表記ですが、色はかなり薄くて驚きました。
肝心の中身ですが、色の通り、シェリー感は明らかでなく、悪く言えば若さを、良く言えば原酒の香味を感じやすいタイプでした。
とはいっても色の薄い15年熟成というスペックの割には結構仕上がっている印象で、凝縮した柑橘のニュアンスが好印象でした。
バニラやオークも感じられ、ブラインドで飲んだらちょっと良いバーボンホグスかなと言うと思います。
甘味にはコクがあり、潮やヨードを伴う強いピートはラフロイグらしいものでした。
スペックを知って飲むと、シスターカスクである#12387と同質のヨード感のようにも感じられ、あちらでは柑橘系のフルーツ、麦感の若々しさ、炭っぽさ、ブリニーな要素などがシェリー感でマスクされていたこともわかるように思います。
こういう樽のスペック違いのシスターカスクを比較するのも興味深いですね。
#ラフロイグ (LAPHROAIG)