昨今のイベントで外すことができない
気鋭のボトラー 信濃屋。
今回の出し物はコチラ。
グレンファークラス1979
プレーンホッグスヘッド#8800
そもそもシェリーのこだわり強いファークラスなのに
ホッグスヘッドとは何事か。
こだわっているというだけで、100%シェリーしか
作らないわけではない。
味の均衡をつくるためには、バーボン樽熟成原酒も
必要となるのでしょう。
プレーンホッグスとは熟成に3度使用した
古樽のことらしい。
新樽だと、樽の個性が出すぎるのでスコットランドの
多くの蒸留所はバーボン樽を使用します。
ただそれだと、バーボンの影響が
強く出てしまうため、3回目の使用で
ようやくじっくり長い熟成で引き出せる状態になる。
より純粋無垢な樽の個性=プレーン
と解釈しました。
違う見方をすると、長熟を作り出すための一つの手法。
多くの蒸留所がDBの30年をリリースしています。
樽の素材はともかくとして、中の原酒が30年かけて
熟成をしなければなりません。
それを偶然の確立にだけ任すのであれば
その蒸留所の繁栄は見込めないでしょう。
工夫を施すことで、ウィスキーは進化を遂げる
ことができ、商品としての価値を生むわけです。
熟成のコントロール。
今のウィスキーはコレにつきるのでしょう。
話がそれましたが、この信濃屋のファークラス
どえらい人気で、時間限定での試飲だったのですが
開始時間を繰り上げて提供しました。
おかげでテイスティングできず!
予定時間変更などのやり方は個人的に
好まないですが、主催者側の意向なども
あるでしょうから、いかんともしがたいところでしょう。
提供時間に行ったらからっぽ~。
初めは買う気でいましたが、まさに買う気が失せてしまいました。