スコットランドのモルトウイスキー全蒸留所制覇に向けて、コツコツとボトルを増やす参段です。
今回はUD花と動物シリーズを一挙にご紹介しちゃいます。花と動物シリーズって何?とおっしゃるビギナーの方の為にまずは花と動物シリーズとは何ぞや?という所から解説していきたいと思います。
UD花と動物シリーズとは・・・UDとはUD社(ユナイテッド・ディスティラリーズ社)の事です。UD社とは前述のユナイテッド・ディスティラーズ社の事でブレンデッドスコッチのジョニーウォーカー、有名所のシングルモルトではタリスカー、グレンキンチー、ラガヴーリン、カリラ等を販売している会社でスコットランドの多くの蒸留所を所有している会社です。そのUD社の現在は経営統合がなされてMHD ディアジオモエへネシー株式会社となっています。モルトに携わる人にはよくディアジオ社と呼ばれています。
UD社でオフィシャルボトルとして出されていた物の中では、”UDレアモルト”と”UD花と動物シリーズ”が有名です。花と動物はスタンダード品、レアモルトはプレミアム品(長期熟成の樽出し原酒)と言う位置付けとなっています。
これらシリーズは蒸留所のハウススタイル(味わい)が良く出ているとも言われています。特に”花と動物シリーズ”はスタンダードとしては、ハウススタイルの特徴が良く出ていると言われています。特徴的なそのラベルは統一されていて、各蒸留所に関係する花や動物をあしらったラベルデザインとなっています。各蒸留所の近くに住んでいる動物であったり、生えている花であったりします。どれも綺麗なデザインばかりなので見ているだけで楽しくなります。
さぁ早速その花と動物シリーズをご紹介して参りたいと思います。まずはベンリネス15年(1200円)です。
ベンリネスとは・・・ベンリネスという名称はスペイサイドで最も高い山の名前で標高は840メートルです。この蒸留所は、蒸留の課程でウォッシュ(もろみ)の一部を、大半は2回蒸留のところを、3回蒸留したものを加える事によってライトタイプのモルトを造り出しています。蜂蜜やトフィー(スコットランドのお菓子)のように甘く豊かな香りで、スモーキーでリッチ、パワフルな食後酒と言われています。ちなみにラベルに描かれているのはベンリネス山周辺に棲息する黒雷鳥です。
次にご紹介するのはダフタウン15年(1200円)です。
ダフタウンとは・・・ダフタウンは生産量の99%がブレンド用に出荷される為にシングルモルトとして市販される量はごくわずかであるそうです。ダフタウンとはその通り町の名前でジェームズ・ダフという人がナポレオン戦争の帰還兵達の職を確保する為に建設したのが始まりで、彼の名前をとってダフタウンとなったそうです。全体的に軽くドライで食前酒向きであるそうです。ちなみにラベルに描かれているのはスペイサイド一帯でよく目にするキングフィッシャー(カワセミ)です。
次はグレンスペイ12年(1200円)です。
グレンスペイとは・・・モルト大全ではJ&Bの主要原酒で超入手困難となっていますが、現在はこの花と動物シリーズは結構出回っています。おそらくモルト大全が発売された頃にはオフィシャルボトルの数は勿論の事、シングルモルトとしてあまりボトリングされていなかったのでしょう。このグレンスペイ蒸留所はローゼス地区にあって1884年に地元の穀物商、ジェームズ・スチュワートが当地に持っていたオートミール工場を改造して作られた蒸留所だという事です。またこのグレンスペイ蒸留所はあの竹鶴政孝さんが修行した蒸留所としても知られています。このラベルの鳥が何なのかは調べてもわかりませんでした・・・。誰か知っている方がいらっしゃったら教えて下さい。
そして最後にご紹介するのは・・・な・な・なんとぉ~!今や市場から姿を消して見かける事の少なくなったクライヌリッシュ14年(1500円)です。
クライヌリッシュとは・・・モルト好きの間では言わずと知れた北ハイランドの銘酒で、スパイシーでフルボディ、通好みの優れたオールラウンダーと謳われています。そのラベルに描かれているのはハイランド山中に今でも棲息している山猫(ワイルドキャット)です。どこでこのボトルを手に入れたぁ~!と思われる方がいらっしゃると思いますが、この貴重なボトルは”ぼうずコレクション”展示即飲会の日に発見!して迷う事無くお譲りして頂いた物です。
これでwhiskycat1494の花と動物シリーズコーナーも充実してきました。
綺麗な花と動物であしらわれた美味しいモルトをどうぞご賞味下さい♪
※whiskycat1494スコットランドモルトウイスキー蒸留所カウンター 88
#新入荷ボトル