バーボン消費率の高い昭和町で先日耳にしたある噂・・・。それは・・・な・なんとぉ~!あの有名バーボン”オールドクロウ”が無くなるという噂・・・。whiskycat1494にはバーボン情報はあまり入って来ません。また僕もモルト情報ばかりチェックしているのでその噂は初めて耳にしました。気になってググッてみたのですが、真相はわからなかったもののどうやらその噂には信憑性があるみたいです。その理由とは需要低迷による製造中止であるとの事。
オールドクロウとは・・・かつてはジムビームとバーボンウイスキー売上一位の座を競い合っていましたが、バーボンの売上低迷とともに経営不振に陥り、1987年にジムビーム社に買収されました。僕の自宅にある銘酒辞典2000を見ても所有者はジムビーム社でした。ジムビーム社はオールドクロウ蒸留所を取得と同時に閉鎖しました。なので現在売られているオールドクロウは、ジムビーム社のクラーモント、ボストン両蒸留所の原酒から造られているらしく、基本的にはジムビームのホワイトラベルと同一のものであるらしいです。
またこのオールドクロウの創業者はスコットランド人化学者のジェイムズ・C・クロウです。今ではバーボンウイスキーやテネシーウイスキーの製法として多く用いられ一般的となった”サワーマッシュ製法”を開発したのもこのジェイムズ・C・クロウでオールドクロウがサワーマッシュ製法の先駆けとなったバーボンです。このサワーマッシュ製法のプロセスはジェイムズ・C・クロウが、ケンタッキー州ウッドフォード郡のオールド・オスカー・ペッパー蒸留製造所(現在はウッドフォード・リザーヴ蒸留製造所)で働いていた時に開発したものであるそうです。
※サワーマッシュ製法・・・要約すると、原料を発酵させる際に蒸留残液をモロミに少量加えて、ゆっくり発酵させる製法です。製法名はモロミが酸味を帯びていることに由来していて酒質が滑らかになる効果があるといわれています。
”オールドクロウ”と言えば誰もが耳にした事のあるバーボンではないでしょうか。「なんじゃ~!こりゃあ~!!」や映画ブラックレインで有名な、あの松田優作が1979年(僕まだ3歳・・・オギャー)に映画”処刑遊戯”で飲んでいて一躍有名になったバーボンです。松田優作はプライベートでもオールドクロウを愛飲していたらしく、下北沢のバーにボトルキープをしていたそうです。そして彼が亡くなって20年近く経った今も松田優作が帰ってくるような気がしてキープされたままで残っているそうです。
そんな逸話のある”オールドクロウ”が本当に製造中止に?う~んやっぱりハードリカーの市場は縮小しているんだなぁ・・・ウイスキーの需要も低迷しているんだなぁ・・・悲しいなぁ・・・ウスケバの力でもっとウイスキー需要を伸ばして欲しいなぁ・・・よし!僕も微力ながら頑張るぞ!
そこでやっぱり困った時はウスケバ頼み!”オールドクロウ”はこの先どうなるんでしょうか?またヘンリーマッケンナやメーカーズマークにも同じ噂を聞きました・・・需要低迷による、生産量調整の為の一時的な製造中止なのでしょうか?それともジムビーム社がオールドクロウの生産から撤退して”オールドクロウ”のブランド名ごと無くなってしまうのでしょうか?それともただの風の噂なのでしょうか?・・・メーカーの方、インポーターの方、酒販店の方、バー業界の方、バーボンに詳しい方等でこの”オールドクロウ”が無くなると言う噂の真実を知っている方がいらっしゃいましたら教えて下さぁ~い。