いろんな蒸留所の個性を試して頂きたい為に、お手頃な値段でお楽しみ頂けるオフシャルボトルを日夜探している参段です。
さて今回仕入れたのは・・・ローランドに近いハイランドモルトです。ご紹介する2本はハイランドモルトに分類されてはいますが、場所はハイランド、ローランド境界線のすぐ近くにあって味わいもローランドモルトの特徴があります。
まずはタリバーディン1993(900円)です。ラベルに年数表記はありませんが、DISTILLED(蒸留)は1993年で、BOTTLED(瓶詰)が2004年なので熟成年数は11年と言うことになりますね。
タリバーディンとは・・・蒸留所があるブラックフォード村は、古くから良質の水の産地として知られこの水を使ったビールの醸造地としては大変有名だったと言う。またミネラルウォーターの産地としても知られていて、以前モルトバーで圧倒的支持のあったスコッチのマザーウォーター”ハイランドスプリング”取水源もこのブラックフォードです。1994年より操業休止状態でしたが、2003年に4人のプライベートメンバーが蒸留所と所有する樽を買収して操業を再開しました。そして2004年より新しいタリバーディンをリリースしたのです。
次にご紹介するのはインチマリン12年(800円)です。それほど広く知られておらず、あまり馴染みのない銘柄かも知れません。
インチマリンとは・・・インチマリン蒸留所なるものは存在しません。インチマリンとはブランド名で、それを造っている蒸留所はロッホローモンド蒸留所です。ロッホローモンド蒸留所はこの他にオールド・ロスドゥー、ロッホローモンド言うモルトを造っています。ブランド名になったインチマリンとはローモンド湖の中に浮かぶ島で、昔から宗教的な島として知られてきたそうです。またもともとはローランドモルトの”リトルミル”の第二工場としてスタートしたそうである。地図で調べてみると・・・おぉ~!境界線を挟んでいるだけでめっちゃ近所やん!
味わいはどうだろう?テイスティングしてみると・・・お!これはリトルミルと同じ独特の風味だ。モルト好きの間で広く知られよく言われる”濡れたダンボール”味です。う~んリトルミルの独特の風味だけはいかなる状況でもブラインドで絶対に当てる自信があったのだが、インチマリンと一緒にブラインドで出されたらこれはわからないぞ・・・・。僕はこの味が好きなんですよぉ。好き嫌いは分かれると思いますが”濡れたダンボール”を体験した事の無い方は一度お試し下さい。
#新入荷ボトル