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難しい講義~講師・赤枝騎士教授、太田教授~

先日開店してからしばらくして”ガチャ”一人の男性がお越しになられた。お見掛けしたことの無い男性である。当店にお越し頂ける方で一見のお客様だと大体の方は身構えて階段を登って来られる事が多い。しかし、その方は身構える事無く階段を登って来られる。う~ん・・・ウスケバの匂いがプンプンするぞ・・・(笑)そう思いながらお席に着いて頂いておしぼりをお渡しした。

 この方はおそらくウスケバをご覧になられてご来店下さった方でかなりの達人とお見受けしていた。最近一見様でもウスケバをご覧頂いたかどうかはわかるようになって来た気がする・・(笑)さぁオーダーをお受けする準備が出来ました!オーダーをどうぞ~!すると「ジントニック!」出たぁ~~!!なんちゃってバーテンダーの僕が自信を持ってお出しできるはずのジントニック(笑)これは僕の「理想のジントニック」を読んで頂いたのだなぁと思っていた。

 そろそろ迷セリフを言わなくては・・(笑)「あのぉ~当店へはどのように・・・」すると「赤枝騎士です!」キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!赤枝騎士様参上~~~!!先日ご来店下さった達人ミスターX様のご指名があったから近々お越し頂けるとは思ってはいたが・・・早速翌日ですか~~~!!恐縮しながらご挨拶。するとお土産に本を頂いた。かのCWニコルさんの著書「ザ・ウイスキーキャット」猫好きの僕にはたまらないプレゼント。

 それからmorupon様の如く怪しいカバン(笑)を取り出しなにやらガサゴソガサゴソ・・・・。すると出てきました~!見た事のないボトルばっかり・・・(笑)

 早速テイスティング開始!前の記事のタリスカー30年をご覧になられてタリスカーを多くチョイスしてお持ち頂いた。ケイデンヘッドのタリスカー15年はシェリーカスクらしく56・4%でもタリスカーの特徴のスパイシーさを感じなかった。あとフランス廻りのタリスカーは甘い感じが強かった。OMCの11年はタリスカーらしいスパイシーさが際立っていた。開栓してしばらく経っているから風味が若干飛んでいるかも知れないとおっしゃっていた。

 その他にもシェリーカスクのマルスウイスキー、カネマラのピーテッドモルト等をテイスティングさせて頂いた。どれも未知のボトルで大変勉強になった。中でも印象的だったのはケイデンヘッドのタリスカー15年、シェリーカスクのマルスウイスキー、カネマラのピーテッドモルト。赤枝騎士様の説明を受けながらテイスティングしたのだが・・・難しくて英語の授業を受けているようだった・・・(笑)

 少量とは言え8種類もテイスティングしたものだから酔いが回ってきた・・・すると”ガチャ”と扉が開いて一人の男性がご来店になった。スーツに淵の太いメガネに大きなマスク・・・「う・・・う・・・強盗さんですか?・・・」ちょっと怯えました・・・(笑)そのまま席に着かれた。でもまだマスクをしている・・・う~ん強盗ではなさそうだが恐い・・・でもこの目元は記憶にあるぞ・・・。そう思っているとその方はマスクを取った。ジャーン!WSJ太田でございます!と言わんばかりの登場(笑)そうです僕の尊敬するモルト界の大御所!太田様である。天王寺以南のお仕事の帰りに寄って下さった。ちなみに太田様は当店第一号のお客様で当店の招き猫も兼ねて頂いております(笑)

 色々お話をさせて頂いた。とりあえずオーダーが渋い。しかもモルトを飲んだ後のコメントがすごい!う~ん・・・さすが太田さんだなぁ・・・僕とは飲んでいるモルトの種類なんて比べ物にならないだろうし、その表現力はまさにプロフェッショナルだなぁ・・・と感心しながらお話をさせて頂いていた。モルトの話だけでなく「ハード面の充実も大切だがソフト面もしっかりと」等経営に関する事にもアドバイスを頂いたりした。う~ん全てにおいて頼りになるお人だ!改めて尊敬しました!

 そしてお帰りになられる際に「今日は招き猫になれなくてごめんね・・」と言うちょっとお茶目な(笑)お言葉を頂戴致しました。いえいえ充分に当店の招き猫となって下さっています。

     難しい講義を受けたような一日でした(笑)

#日々の出来事

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