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ビッグゲスト続々 前編

 連日お越し頂き、なんちゃってバーテンダーのリベンジを快く受けて下さったビックゲスト、えて吉様がお帰りになられてから「昨日の失礼を少しは緩和できたかなと思い、あぁ良かった・・」と安堵していた。それからも色々バラエティに富むお客様に来て頂いた。お客様皆様に色んなお話を聞かせて頂いて本当に勉強になり、楽しい時間を過ごさせて頂いてる。
 当店はwhiskycat1494と言う名でウイスキーキャットを店名に冠しているように猫トークは僕も大好きだ。あるお客様の猫が19年と5ヶ月の生涯を全うされた話はちょっとウルッと来てしまった。またボウモア大好きでボウモア一辺倒のオーダーをしてくれる僕が前に働いていたバーのバーテンダーの方が来てくれてボウモアトークなどで盛り上がっていた。

 日付が変わり、常連のあんまの先生と豊兄貴と話しているともう2時を回っていた。「もうそんな時間か」と思っていると、「まだいいですか?」と一人の男性がご来店。「どうぞどうぞ」とカウンターにお招きしお席に着いて頂いた。お話をお伺いする中でその方はスコットランドに在住していて、少しの間日本に帰って来ていて、表の樽とイーゼルに興味を持って入って来て下さったのだと言う。モーレンジをオーダーされ、もちろんモルトにめちゃくちゃ詳しい。さすがスコットランドにお住まいになっているだけはあるなぁと思っていた。

 すると突然「成田一徹って人知ってる?」と僕に尋ねた。すると僕「成田・・成田・・成田・・・」その名前で記憶を辿った「!!」成田一徹さん?!そうだ以前NA様からご来店の際に頂いた本「日本のBAR74選」の著者だ!僕は本棚からその本を取り出してこの人の事ですか?と言うと「おぉこの本持ってんの!」と言って手に取り「この本スコットランドに送ってきてもらってん」と言ってパラパラめくり始めた。そう成田さんから贈ってもらったのだと言う。え!?成田一徹さんのご友人?と思っていると、「これこれ俺の事」と言って138ページのバーキースの紹介の項を開いて見せてくれた。冒頭の「懐かしい友人と十年ぶりに大阪で会った」から始まるその文章に登場する懐かしい友人がこの男性の事なのである。この神戸のバーキースへ取材に行く前に一緒に飲んでいた友人がこの人なのだ。3件はしごして結構飲んでいたのだと言う。昭和町のこの目立ちにくい場所、しかも近所にバーは他に沢山ある。申し訳ないのだが正直な話、その時は半信半疑だったと言う事は否めない。それから色々な会話をして下さった。

後編へ続く・・・(写真などブログ掲載了承済です。)

#日々の出来事

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