MENU

恋愛相談~最終章~

”恋愛相談”って言っときながら、いつまで引っ張るねんicon09!という苦情が相次いでいるicon10三流小説家参段ですface03。はい・・・今回で完結します・・・よもやま話に付き合って下さった皆様ありがとうございますface02

と言う事で最終章を・・・家に戻ると僕は彼女の事を思い出さないように、二人で撮った写真、手紙、プレゼント・・・その他、今まで部屋にしまっていた物を迷いもなく全て捨てましたface06

思い返してみると僕は・・・自分の事ばかりで彼女の事は考えてはいなかった・・・彼女が欲していたもの、僕に求めていたもの・・・僕はそれに気付いてはいたけれど・・・ずっと気付かない振りをしていた・・・彼女はそれ以外何もいらなかったのだろう・・・でもその時の僕にはそれが出来なかった。

ある作家の小説で読んだ事がある。アメリカかどこかのことわざで「愛だけが人の心を壊す事が出来て、愛だけが人の心を癒す事が出来る。」でもそれは違う時間でしか癒せないと。今、僕もそう感じている。

10年以上の歳月が経った今、彼女の顔も声も記憶からは薄らいで思い出す事も出来ない。あれ以来一度の連絡も無く、声を聞いたことも無い。その後どうしているのかは全くわからない。

ただ僕が幸せにしてあげられなかった分、誰かいい人と結婚して幸せな家庭を築いて暮らしている事を心から願っている。それだけが僕に出来る唯一の償いのような気がするface06

大切な人を失ってしまった・・・夢も叶わなかった・・・愛も夢も失った僕は何の目的もなく・・・ただ日々の生活を送っていただけでした。しかし、生活していく為には働かなくてはいけない・・・僕は興味の赴くまま何でもやった・・・営業、警備員、流れ作業、飲食店、販売、トラックの運転、力仕事・・・etc働き始めてから50回じゃ効かない位、いろんな仕事を転々とした・・・しかし、どれも続いた仕事はなかった・・・まるで風来坊のように暮らしていた・・・そんな暮らしを続けながらフラフラ生きてきた僕も24歳になった時に「そろそろ就職でもしようか・・・」そう思って初めての就職先を探しましたface01

特にやりたい事というのがなかった僕は就職先を選ぶ条件としてごく単純に・・・”週休二日制””月給20万以上””賞与年2回””自宅から徒歩で行ける”というのをハローワークのパソコンに打ち込んだだけでしたface03

それで出てきたのがディスカウントのお酒屋さんでしたicon12。その時24歳、お酒を飲む事も興味も無かった僕が選んだ仕事。それまでお酒を飲む事と言えば、付き合いで居酒屋に行く位でした。飲んだとしてもビールを1杯飲んだだけで階段から転げ落ちたという武勇伝?を持つ位にお酒が弱かったのですface03。ここで僕はウイスキーという素晴らしいお酒に出会ったのですicon22

その後、また転職をした後「バーテンダーになりたいicon21!」と思って昭和町にやって来たのです。それからまた3年の時を経て猫バーが始まりました。そして今、僕は猫バーの店主をしていますface01。ウイスキーという素晴らしいお酒に出会って約7年。奥の深いお酒の世界はまだまだ知らない事だらけですがicon10、ウイスキーの素晴らしさicon12、バーという空間の素晴らしさicon12を伝える仕事をこれからは飽きる事無く、諦める事無く続けていきたいと思っていますface02

恋愛相談から始まったこのお話。今はもう薄らいだ記憶もふとしたきっかけで昨日の事のように思い出してしまう時があるface06

そんな時を経て・・・僕は今、バーカウンターに立っている。   

                      恋愛相談 完

#日々の出来事

この記事を書いた人