今日は定休日の猫バーの店主参段です。今日は実家のある高槻市で整骨院を開業した友達のお祝いにこれから行って来ようと思います。
この話しはいつまで続くねん!というご批判もある長々引っ張るお話の続きを・・・お互いの思いをぶつけ合った二人はしばらく沈黙していました・・・あぁ・・・これで僕らは終わったんだなぁ・・・そう感じていた僕の目からも一筋の涙が零れ落ち、頬を伝っていました。
その瞬間、二人が費やした6年間という日々が・・・何か急に遠い過去のように思えました。激しく感情をぶつけ合った時間はとても長く感じました。刻一刻と刻まれる最後の時を僕らはかみ締める事もなく・・・無情に流れ行く時を感じる事もなく・・・ただ沈黙に身を委ねていました。
そんな沈黙の中、彼女が涙を拭いながらつぶやくように口を開きました・・・「絶対チャンピオンになってな・・・テレビ見ながら応援するから・・・」僕が黙ったままでいると・・・彼女は涙を拭いながら気丈に・・・はにかんだ笑顔を作って「ウチが誰かと結婚して子供が出来たら応援してくれる?」と一言・・・僕に最後の言葉を言いました。
その言葉から僕は彼女の思いを・・・彼女が今まで耐えてきて口に出せなかった気持ちを悟りました。そうか・・・そうだったんだ・・・彼女はありのままの僕を好きで居てくれたんだ・・・僕が何になろうと構わなかったんだ・・・ただ僕と一緒に幸せな家庭を築きたかっただけなんだ・・・。
こらえ切れない涙を・・・どこにもぶつけようのない怒りにも似た悲しみを抑える為に・・・ただの憶測に過ぎない結論を自らに言い聞かせていました。
最後になる二人の時間を・・・もう二度と会う事が出来ない彼女との時間を惜しむ事もなく・・・僕は彼女に背を向けて部屋を出ました。部屋から出た僕は、誕生日に彼女からもらった腕時計を・・・ずっと大事につけていた腕時計を外して、道の端に置きました。彼女への未練を断ち切る為に・・・。
その時まだ21歳・・・世間の事なんて何も知らなかった世間知らずの僕は「なんで・・・」そんな思いを抱きながら、振り返る事無く、駅に向かって歩いていきました。
まだその13へ続くんですよ・・・。
#日々の出来事