今日は日付が変わるまで、ハンドメジャーとシェイクの練習と・・・チャット?に時間を費やした猫バーの店主参段です。日付が変わってファーストゲストがお越しになられました。その後〆は若旦那が静けさを察知して猫バーにやって来て猫バー最高峰箱入りラフロイグ2杯!とその他のモルト&ビールですごい客単価にして頂きました。本当に本当にいつもいつもありがとうございます・・・(感涙)
感涙にむせんだので、僕がまた涙をちょちょぎらせてしまったお話の続きを・・・僕はその招かれた別室へ行きました。すると、その部屋の隅に彼女がうつむいたまま座っていました。
いざ顔を合わせてみると、何から話してよいのかわからない・・・ただ、何も言わずに出て行った事を責めたかった・・・気性が激しかった僕は、初めは感情的になってしまって「別れたるわ!」等と怒鳴っていたような気がする・・・自らを省みる事無く・・・冷静に話すことも忘れて。
理不尽な憤りを・・・思いの丈を・・・思いつくままの言葉を彼女にぶつけた僕は急に冷静になっていました・・・自らを省みたのだろうか・・・そして自分に非を感じたのだろうか・・・「別れんとこう・・・もう一度やり直そう。」そんな言葉を口にしている自分がそこに居ました。
しかし、今までは僕に反論する事もなかったはずの彼女・・・そんな彼女の決心は揺るぎなく固かった。今度は彼女がまくし立てるように僕に叫んだ。
「ウチはあんたと結婚したかった!」「結婚して子供が欲しかった!」「何であんたはウチとの将来考えてくれへんかったん!」「ウチよりボクシングの方がいいんやろ・・・」「ウチはチャンピオンベルトなんていらん・・・」「普通の・・・普通の温かい家庭が欲しかった!」ありとあらゆる事を感情の赴くまま叫び続けた彼女は泣き崩れました。まるで今まで抑えてきた感情を爆発させるかのように・・・。
僕には返す言葉が見つからなかった・・・彼女の事を愛しているつもりだった・・・彼女もきっとそう思ってくれているに違いない・・・しかし、それはただ僕の独りよがりな思い込みに過ぎなかった・・・。
頭の中が真っ白になった・・・今まで二人が費やしてきた6年間という日々は一体何だったのか・・・僕のわがままに彼女が耐えてきただけだったのか・・・そんな事を振り返りながらも、しばらく僕は呆然としたまま彼女と向き合っていました。
その12へと続く・・・。
#日々の出来事