スコットランド全蒸留所制覇に向けて休む事無く歩き続ける参段です。う~ん・・・かなり歩いて来たよなぁ・・・足が棒になりそうだ・・・でもここでくじける訳にはいかないっ!もう時間がないんだ・・・と言う事でまた1970年代のスコットランドに行ってこよう・・・
ポワワワァ~・・・参段は今、グレンロッシー蒸留所のあるスペイサイド、エルギン地区から地図通り北上して北ハイランドにやって来ました。う~んこの辺りにあの蒸留所があるはずなんだけどなぁ・・・今はどこにいるんだろう・・・地図を広げてみよう・・・この町の名前はブローラ・・・この町外れにあるはずなんだけどなぁ・・・しばらく歩いてみよう・・・テクテク・・・お?あれは・・・おぉ~!ブローラ蒸留所発見!すいませぇ~んブローラはありますかぁ・・・
ポワワワァ~・・・ピクッ!ハッ?!ここは・・・やはり猫バーか・・・う~・・・こ・こ・これはぁ~
UDレアモルトシリーズのブローラ20年(2000円)だぁ~!う~ん美味しそう!このボトルは1982年の蒸留でアルコール度数58・1%のカスクストレングスです。
僕は前からブローラを入れようとずっと思っていたのですが結局、今頃になってしまいました。”いつまでもあると思うな酒と金”という格言通り、このUDレアモルトのブローラは出回っている数がかなり少なくなってしまいました・・・。味の方は勿論最高で大人気のモルトです!
さてと解説させて頂きます。ブローラとは・・・蒸留所は北ハイランドのブローラという町に位置しています。ご存知の方もかなりいらっしゃる事かと思いますが、同じ敷地内には1967年に新しく創業したクライヌリッシュ蒸留所があります。もともとは古いほうをクライヌリッシュと言っていましたが、1967年にこの新しい蒸留所が建てられたのを機に、新しいほうをクライヌリッシュ、古いほうをクライヌリッシュからブローラに改めたという事です。このようなケースは大変珍しいという事です。
ブローラ(旧クライヌリッシュ)の創業は1819年で、スタッフォード伯爵という人が、自分の領地でとれる大麦を手っ取り早く換金し、密造者に対抗するのがその目的だったらしいです。
またこのブローラは1969年から14年間だけの操業であり、後の1983年には閉鎖されてしまいました。現在ブローラとして出ているボトルはこの短い期間に生産されたものでるそうで、ポットスチルは2基だけで、仕込みの方法も仕込水もクライヌリッシュと同じであったそうです。
もともと量が少なく貴重なモルトであり、今後流通する数も限られてきて値段も高騰するのではないのかと思います。今のうちに是非ともこの貴重なUDレアモルトのブローラを味わって、心に刻んでおいて下さい。
う~んやっとここまで歩いて来たか・・・もう疲れたよ・・・このままじゃ”あしたのジョー”のクライマックスみたいに白い灰になっちゃうよ・・・”恐ろしい山”に万全の体調で挑む事が出来るようにしばらくは体力を温存しておこう・・・
猫バーのスコットランド全蒸留所制覇まで ラスト1
#新入荷ボトル