スコットランド全蒸留所制覇に向けてうかうかとしていられない猫バーの店主参段です。燃え尽きるまで走るぞぉ~!
今回新入荷としてご紹介するボトルはスコッチモルト販売が企画するレアモルトのボトリング”Tirnanog(チール・ナン・ノック)シリーズ”の第三弾のコールバーン1980(2000円)です。
このコールバーンは1980年5月蒸留、Cask No.1261のシェリー樽から2004年9月のボトリングの24年熟成です。
解説しまぁ~す!コールバーンとは・・・蒸留所はスペイサイド地区、エルギンから約10キロ行った、エルギンとローゼスを結ぶ幹線道A941のほぼ中間に位置しています。1897年の創業のこの蒸留所はダンディーのブレンダー、ジョン・ロバートソンによって建築され、地元産の砂岩にウェールズ産の青いスレート石を使った建物は当代随一の建築家と言われたチャールズ・ドイグのデザインです。
素晴らしい自然環境に育まれた環境の元には現在は廃線となっていますが、かつてはローゼスとエルギン間を鉄道が走り、地の利に恵まれていた事も蒸留所建築の要因になったそうです。1916年にはクライヌリッシュ蒸留所により買収され、1925年には同社と共にDCL社の一員となり、後にUD社の系列となっていました。創業以来経営は比較的順調だったらしいのですが、1985年に突然の閉鎖が決定。ライセンスを持っていたUD社の子会社、J・G・スチュワート社がライセンスを返上したらしいので、今後再開される見込みはないそうです・・・。
素晴らしい自然環境に育まれて経営も順調だったのに突然閉鎖されてしまったという数奇な運命を辿ってしまったコールバーンを惜しみながら飲んでみて下さい。
猫バーのスコットランド全蒸留所制覇まで あと 11
#新入荷ボトル