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場と味

コニャニャチハ~・・・古めかしい木造建築の下町モルト猫バーの店主参段ですう~ん・・・怪しい

という事でここ数年で周りの店が貸し店舗になったりして怪しさに磨きを掛けているような木造建築猫バーですがスコットランド研修記も無事完結したのでここでいきなり場と味にまつわるお話を・・・

猫バーが入居している元生駒寿司の店舗は今から61年前の1950年1月の建築だという事を最近知りました・・・元号で言えば昭和25年。

大空襲で日本各地の都市部が焼け野原になった絶望の淵から勤勉な日本国民により奇跡の復興を遂げた戦後の高度経済成長期を大阪の下町からこの建物はずっと見守ってきました。

この建物が出来た翌年から大阪の大動脈である大阪市営地下鉄御堂筋線が昭和町まで延伸して1年間は終着駅でした・・・昭和町駅から谷町線の文の里駅までは多くの人が行き交うメインストリートでした。

僕が猫バーの事を下町の場末の酒場と言ったら「ここはメインストリートや!と生駒寿司の若旦那が言っていた意味はここにありました。

その当時の文の里商店街は多くの店が並び連日賑わっていたと言う・・・しかし今の文の里商店街は各々の店のご子息が跡を継がずに勤めに出てそのまま廃業する店が多く閉まっているシャッターは多い。

それを時代の流れ、栄枯盛衰と言うのは寂しいけれど以前の活気を失ってしまったのは紛れもない事実。

そんなうらぶれた雰囲気のある下町の古めかしい木造建築の二階でひっそりと営業している猫バー。

繁華街にある華やかで高級感があるバーで飲むお酒の美味しさは格別だと思う。でも古めかしくうらぶれた下町の雰囲気がある猫バーで飲むお酒はまた一味違います。

帝国ホテルのステーキを家に持って帰って食べたら味は四割落ちるとは総料理長の弁・・・広い体育館の真ん中で吸い物を飲んでも美味くはないとは高級割烹のご主人の弁。

お洒落なガラス張りの空間に洗練されたスタッフがいて料理もケーキも出てくる都会のレストランカフェもいいけれど、古くて紙が茶色くなった手書きのメニューが壁に貼ってあるコーヒーしか出て来ない偏屈おやじがやっている下町の純喫茶もたまらない。

都会の高級レストランもいいけれど、下町の安い立ち飲み屋でしか味わえない良さがある。

僕は万人が納得する一杯をお出しする事が出来ない・・・けど僕は猫バーで飲む最高の一杯を探し求めていきたいんだ!

以上、下町猫バーテンダーによる場と味に関する考察と見解でしたチャンチャン♪

#日々の出来事

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