コニャニャチハ〜・・・もう12回目になりました猫バーの店主参段ですう~ん・・・干支を一周
という事で毎年3/31は猫バーでは若旦那の日として制定されております
猫バー開業時、階下は生駒寿司と言う昔ながらの古めかしい人情味あふれる下町のお寿司屋さんでした
そこは年老いた両親と調理を取り仕切る若旦那の3人で営む、まるで漫画の世界のような人情味あふれる家族経営の小さな寿司屋でした
が・・・
2009年、生駒寿司の若旦那が病に倒れ3/31に43歳と言う若さで早世し、生駒寿司はなくなりました
今年も忘れんとアオネコ先輩が献花持って来てくれはりましたで
若旦那は天国でビール片手にめっちゃ喜んでると思います
若旦那と過ごしたのは実質2年程だったのですが、開業2年目に訪れたリーマンショックを乗り越える事が出来たのも「ようこんな不景気に店出したなぁ。」と言いながら、「ワシはもろてる家賃の倍以上は飲むんや!」言うて、毎月生駒寿司に払っていた家賃の数倍も飲んでくれるような気風のいい豪快な若旦那が居たからです
このコロナ禍の猫バーに若旦那が居たら、「何を弱気な事言うとんねん!気合や気合いぃ~!!!」と言いながら、ビールをチェイサーにラフロイグ30年とロングモーンの60年代をシバきまくっていると思います
そんな豪快ながらに繊細で人情深い皆に愛された若旦那が亡くなって猫バーで皆が悲しみに暮れたあの日からもう12年の歳月が流れ、時の流れの速さに驚嘆します
もう若旦那を知っている人もかなり少なくなってしまったけれど、若旦那をご存知の方はこの日だけでも若旦那の事を思い出し下世話な話をしながら?缶ビールをプシュッとやっちゃって下さい
それが何よりの供養となりますから
訃報を伝える翌日がエイプリルフールだったのは冗談が好きだった若旦那の最後の悪い冗談・・・
病床で忘れられるのが嫌だと珍しく弱気な事をつぶやいていた若旦那・・・
長い歳月が流れた今でも若旦那の日には律儀な人が献杯に訪れてくれるのは人望が厚かった証でんな
ワテらはあんたを一生忘れへんで
本当に色々な事を教えてくれた、若旦那にはずっと感謝してます
以上、この日は若旦那が握ったトロ鉄火が食べたくなる猫マスターでした
#日々の出来事