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イタリアン・セミナーのレポートその1/2

昨日のセミナーの詳報です。会場は京橋のホテル、参加者が約100人(?)と少なかったのは、試飲ボトルは出ません、と事前に告知されていたからでしょう。東京では情報が行き渡っていたのか人口が多いからか、230名だったそうです。オーガスタの品野さん、バーKの松葉さん、メインバーの川北さん達、先輩諸氏にご挨拶させて頂きました。

東京出張の節に某所で「試飲ウィスキーが出ないというのは人が集まるかどうか?集まらないんじゃないか?ということになり、結局何か出ることになるようだ」という情報を入手していましたが、当日第1部が始まる少し前に会場へ入ると、コーナーに2箇所、ボトルと水とグラスが準備されていたのでJISの某氏に聞きました。すると「急遽、ボトルが間に合ったので、(サマローリの新着その他を)試飲して頂けることになりました、ただし第1部終了後、第2部まで僅かな時間ですが・・・」とのこと。(第2部のみ参加の方は試飲なしなのか?)などと思いつつ・・・プレゼンテーションがスタート

JISの某女史は去年の秋のマキューワン氏の同時通訳もされてましたがイタリア語もできるマルチリンガルなのか!?と思ったらフィオリ氏は流暢な英語でご挨拶

第1部の構成は、

1)レストラン経営者であり、ボトラーのインタートレード社の設立者、現在はハイスピリッツ社の社長であるナディ・フィオリ氏の自己紹介

2)オールド・ボトル(1930年代~1960年代)の基礎知識(メタル・タックス、容量表記、ペーパータックスなど)

3)イタリアを代表するコレクター(フィオリ氏の友人でもある)、ザガッティ氏、カザーリ氏、コンティ氏、ルキーロ氏、レオーニ氏のコレクションの一部や人となりの紹介でした。

メタルタックスとペーパータックスの種類と年代、戦争の影響、容量の違うボトルなど、勉強になりました。ただし、理由は後述しますが、私は年代の新しいせいぜい80年代ボトリングのものを除いて、大金持ちになってもオールド・ボトルやアンティーク・ボトル(一般的に19世紀以前から第2次世界大戦以前のもの)を取り扱うつもりは全くありません・・・。

次のコレクターについてのお話も興味深いものでした。

ザガッティ氏が失明した経緯や、盲目であること特有のエピソード、数千本のコレクションの管理の仕方に始まって、イタリアの有名コレクター達の紹介でした。中にはウィスキーを全く飲まないのに1万数千本のコレクションを持ち、公開もしない、という人も!?飲まないものをどうして集めるのか私には理解できない・・・ただの収集癖なんでしょうね。もちろん、ウィスキー・クラブを設立して定期的に試飲会などを開催し、仲間と飲んだり研究しているコレクターもいらっしゃるので、イタリアへ行く時は予めアポイントをとって、参加させてもらおうと思っています^^w

イタリアになぜオールドボトルが多いのか=コレクターがなぜ多いのか?というお話もありました。1950~60年代、大量にスコッチ・ウィスキーやコニャックが輸入されたにも関わらず、一般的にイタリア人は強度の高いお酒を飲まないので、たくさん市場に残っていたからだそうです。そして皆さん一様に、ローマやミラノなど大都市ではなく、田舎の小さな町に住む大金持ちであり、他に娯楽が無かったことを理由にあげられていました。

印象に残っているお話は以上です。他にもありましたが、店頭でお尋ねください(笑)

さて第1部終了後、久しぶりにサマローリの新ラベル6種を中心にJISの新ラインアップを試飲させてもらいました。睡眠2時間でフラフラでしたが飲むものは飲む!^^v
印象に残ったのは、サマローリのラムとリトルミルです。後者は東京会場でも好評だった、とのこと。そしてもう既に市場に出回っているアイラモルトのブレンデッド・モルト(?)、ラベルになんとか言う失われた蒸留所の名前が使われてるやつです。コイルティーンのマッカランは時間切れで飲めませんでした。

ちなみに以前から疑問に思っていた「コイルティーン」の意味ですが、田中社長に聞くと、彼も知らず、ナディさんに尋ねてくれました。サマローリが持っている会社の名前だそうです。なるほどね~

さて、私がオールドボトルを取り扱いしない(バーで飲むことはあります)理由ですが、それはレポートその2/2にて公表しましょう(笑)

#イベント・レポート

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