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会員向けモルトは本当に美味かった!

前回の続きです。

試飲の終盤、一通り6種試飲も終わって皆さんお替り(!)をご希望されている頃、ご参加者のある会員から貴重なウィスキーの差し入れがありました!

な・ん・と!

スプリングバンク・ローカルバーレー1966-1998!

・・・今となってはもういったいどう○×□△になるのか!?というボトル!
スパイシー、バニラ、ハニー、トロピカルフルーツ、スモーク・・・と複雑でパワフルさも失われていない素晴らしいスプリングバンクでした♪
いやあ久しぶりに飲ませてもらいましたあ、珍しいウィスキーの飛び入りに会場の皆さんの瞳もキラキラ☆大感激なさってました。

さてさて、本題の試飲会の人気投票の発表と参りましょう。
試飲に集中して頂くため、1~3位までメモしてもらい、1位を5点、2位を3点、3位を1点で集計させてもらいました。結果は以下の通りです。

じゃじゃじゃじゃ~ん!

1位
45点

グレンファークラス1958-1998シグナトリー10周年記念
スパニッシュ・シェリーバット52.8%

2位
25点

ラフロイグ17年1989アイラ・フェスティバル2007
フレンズ・オブ・ラフロイグ50.3%

3位
24点

ヘーゼルバーン8年リフィルシェリーバット
スプリングバンク・ソサエティ

ちなみに4位はアードベッグ・ベリーヤング1997アードベッグ・コミッティーの21点、5位はマッカランESCⅡの19点でした。

6種全て素晴らしいウィスキーばかりで、皆様、順位をつけるのは本当に難儀そうでした。私もどれも美味しく楽しめましたが、あえて順位をつけるとしたら、グレンファークラス、アードベッグ、ラフロイグです。(私の感想は「追記」をどうぞ)

今回はWP試験前日ということでいつもよりやや少ない参加人数でしたが、私のことを直接ご存じない方やスコ文研非会員の方でもご参加大歓迎ですので、ご遠慮なくお申し込みください、また夏~秋に長堀橋で予定しております♪

ご参加者の皆さん、有難うございました。またいつか機会があれば皆さんと飲みたいと思いますので、その節はまたどうぞよろしくお願いいたします。
最後に、もう一度、ボトルを供出してくださった「ウィスキー博物館」のF氏、会場を提供してくださったショット・バー・ペコの中村マスターに、お礼申し上げます。有難うございました!

会員向けモルトは本当に美味かった!

ヘーゼルバーンはニューポッティでアルコールっぽいところが時間の経過とともに消え、レモン、バニラ、ハニー、モルティさが出てきて面白かったです。ヘーゼルバーンは他にもいろいろ出てますが、これが一番好印象でした。オフィシャルの実力でしょうか?

スプリングバンク9年は珍品で、カウンターで飲んでいたペコの中村マスター、ボトルを供出してくださったF氏、そして私の3人の中では高評価でした。マニア向けということでしょうか?(笑)以上のスプリングバンク・ソサエティ2種は1~2ヶ月かけてじっくり味わってみたいウィスキーです。

次は今回の試飲会では最も熟成年数が長く、もちろん最高額で参加費の半分を占めるグレンファークラス^^;;
スパニッシュ・オークの40年熟成で、ボトリング後10年経っているので、枯れているのではないか?とF氏も心配されていましたが・・・グラスに注いでいるだけで、枝付きレーズン、プルーンその他ドライフルーツの香りがたち素晴らしい香味を期待させてくれました。飲むと初めはボディが薄く複雑さは無かったのですが、10分ほど経つと、シナモン、クローブ、Dフルーツ、フルーツとくにオレンジ、チョコレート、コーヒー、ナッツ、僅かにスモーク、Dフルーツの入ったパウンド・ケーキのような複雑で奥行きの有る美味しいスパニッシュ・オークのグレンファークラスに変化!F氏のお言葉に甘えてお替りさせてもらいました!

マッカランESCⅡは弊店でも2本取り扱いしましたので予想通りの香味でした。ただ、もっとオロロソ・シェリーの影響が濃かったような気がしました。(当時は一時的な重度のシェリー樽ウィスキー恐怖症だったので^^;;)数年たって改めて味わうとマッカラン原酒のバランスの良さや実力をを再認識させられました。

残りはいよいよスモーキー兄弟です。どちらも会員向けですが当時は日本市場でも高額で出ていました。私も店頭で2本づつ取り扱いしましたがつい最近まであったラフロイグでさえその印象はかなり良かったです。やはり他店で違う立場で飲むとより美味しく感じるのでしょうか?(笑)

とりわけアードベッグは素晴らしいもので、もしかしたら10数年以上の原酒が混ざっているのではないか?という人もいるくらい、リッチな熟成感があり、複雑でした。ただ私にはフィニッシュが短いように感じられ、やはり6~7年なのかな、といいうところです。何れにせよ以前、私が奈良ラベルでボトリングしたシェリーバットの7年よりもはるかに奥行きの有るアードベッグであることには違いありません。このコミッティ向けが成功したのでその後、ベリーヤング、スティル・ヤング、オールモスト・ゼアとリリースされたのは皆さんご存知だと思いますが、私にとっては何れも「トゥー・ヤング」で、残念ながらこのコミッティ向けとは比肩できません。

余力があればもう入手が困難になってきたアードベッグのお替りをしたかったのですが、当日は営業日だったので諦めました。またいつか出会えることを祈っています。(ラフロイグ1989フレンズ・オブ・ラフロイグはまだ1本だけ残ってるんですよね~大阪で開けます♪)

#スコッチ文化研究所 奈良支部

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