朝晩、冷え込みが強くなり、晩秋の雰囲気が日々強く成りつつあり、蒸溜酒のストレートが旨い季節と成って参りました。(^o^)/
と、なれば、モルトウイスキーの紹介をするのが王道……と、言うか、アクセスを稼ぐ基本ですが(笑)、それを敢えて無視してオススメしたくなる、今ラムで熱い注目の的カリブ海フランス領マルティニーク島のフレッシュなサトウキビジュースで作られた、長期熟成ラムをご紹介ぃぃぃぃぃぃぃ!(某漫画風)
【ディロン・オルダージュXOとペールラバ8年】
フランスの農産品で、度々出くわすAOC(アペラシオン・ドリジーヌ・コントローレ)と言う表記。
日本語に訳せば、原産地統制名称と言われる、農産品全般にわたるフランス政府お墨付き伝統的産地で伝統的生産法の高品質品の保証の証。
日本とは比べものに成らない厳しい基準で、産地、登録品種、製造法、熟成条件、瓶詰め、試飲検査などなど事細かく法律に決められた枠内で製造しないと表示が出来ない表示で、フランス産ラムではこのマルティニーク島産アグリコール・ラムにのみ許された品質保証表示。
その中でも、日本との歴史が古く明治時代には社長がラムメーカーとしては最初に来日した(けど、日露戦争勝利のお祭り騒ぎで東京に行けず(笑)、また、フランスでは星付きレストランでくらいしか飲めないというネグリタで有名なバーディネ社の隠れた銘酒ディロンのマグナムボトルのご紹介。
格付け表記で、XOと書いて有るとおり日本では少ない流通量のディロンの中でも特に数少ない最上級品で、十年以上熟成させた原酒のみで構成された逸品。
熱帯のマルティニーク島では、スコッチの2~3倍の早さで熟成が進むと言われ(その分、蒸発も多い)、生産量の少なさと相まって長期熟成品は大変少なく、少なさがかえって高品質に繋がっています。
未だ、マイナー扱いなラム故、抜群の風味を持ちながらリーズナブルなお値段も魅力ですヨ。
(ハーフ )20ml=¥600
(ショット)40ml=¥1100
【伝説のラム:ペールラバの8年モノ】
ご紹介する、もう一本は、正規代理店が無い頃、個人的に並行インポーターさんに入らないの?と、聞いてしまったくらい待ちに待った、ペールラバの8年熟成品!
日本でリリース数は、二百数十本。
多分、バレル1樽っぽいっすな。
酒母となる糖液は、住民が味見しほうだいとか、加水はお爺ちゃんが味見しながら決めるとか、混ぜる棒も素敵すぎる(笑)とか、素晴らしい逸話に彩られた伝説的蒸溜所ポワソンでしたが、蒸溜所は数年前買収され、良くも悪くも味は今後変わるでしょう……ブランの魔味に犯られてしまった方、今度は、至福の香りと味に酔って下さいまし。(^o^)/
無論、味の厚みと複雑味では伝説的ブランを熟成させたのですから、マルティニークラムの中では頭一つ抜けた最もヘビーなラムでもあるので、モルトウイスキー好きにも強くオススメしておきます。
有る意味、何故今のモルトウイスキーが軽く成ったのかが、垣間見えます。
未体験な味体験をアナタへ……。
梅田お初天神PARADIS
#トリビアとかテイスティングなんか編 〜時には真面目に酒な話〜 #美味しさ色々ドキドキワクワク宝箱編 〜世界各国お国自慢な酒 〜