「59+2=61シャトー」と言えばご存知、「1855年のメドックワインの格付け」です。
全部自分自身で飲むのは簡単。たった61銘柄ですから。
また、このワインラベルを全て収集するのも簡単です。
しかし、このラベルを使って、実物大のパネルを作ろうものなら、これは大変!!です。
どう計算してもパネルのサイズは、1畳を超えてしまう。・・・・ウーン頭が痛いがどうして
も作りたい。
この話しを近所のLOFTの画材売場へ持ち込んだが、無理とのこと。
今度は、東急ハンズ・・・やはり強度面で不可とのこと。
無理を承知で、LOFT梅田店(茶屋町の)で尋ねてみました。
今まで作ったことは無いが、挑戦してみるとのこと。ただし計算してみると枠内のサイズ
が2A0に達し、経験はA0サイズが上限で今回の半分ということ。
※A4の2倍がA3、A3の2倍がA2、A2の2倍がA1、A1の2倍がA0、A0の2倍が2A0
すなわち、A4の32倍の大きさになります。
その額を、作る、そして運ぶ、そして掛ける。(その内容は次回にでも公開します)
それでは、今回は中身のみご紹介いたします。
1855年の格付け以来、150年の時を越え今なお頑として存在し続ける、それがメドックの
格付けです。ことの始まりはパリ最初の万国博覧会でした。
フランスでは18世紀以前から「国内博覧会」は何度か開催されていましたが、国際博覧会
はこのときが初めてでした。ナポレオン3世はボルドーのワイン産地にパリ万博にワインを
出品することを要請しボルドー市商工会議所がワインの選択に当たりました。
具体的にはボルドーのワイン仲買人組合に、ジロンド地方の赤と白ワインについて格付け
をつくるように依頼しました。こうしてさまざまな評判や取引価格を基準として、赤ワインは
メドックから58シャトーとグラーヴから1シャトーが出品用ワインとして決定、併せて格付けも
おこなわれ、これらのワインは1級から5級までランク付けがなされました。
その後シャトーの分割もあり現在では61シャトーとなっています。文字通りボルドーの頂点
とされる1級シャトーとして選ばれたのは、メドック地区からシャトー・ラフィット・ロートシルト、
シャトー・ラトゥール、シャトー・マルゴーの3シャトーとグラーブ地区からシャトー・オー・ブリオ
ンの1シャトーでした。
この1~5級にわたる格付けは今も厳然として存在し、メドック地区の最高峰として君臨して
います。